いらない、きたない、使わないそういった物はさよならバイバイ
所謂ゴミ、今の俺

家族が崩壊して家を出た
FFIなんてとっくの昔で過去の栄光なんて今は全く役に立たない
セックスして金もらって、長続きしないバイトで金もらって、またセックスして金もらって、毎日そんな日々で
ある日、常連の客が来なくなった
何日待っても来なくて、待ちくたびれて電話した
そしたら
「新しい子が出来たからバイバイ」
別の客に電話したら
「君以外にもいるんだよ」
そしてまた別のやつは
「君はもう汚いから」だってさ

超ウケル

あーあ、金がないからなんもできない
新しい客も来ない、身なりが汚いからバイトも見つからない
そう思って道の端に座る
誰も俺には目を向けない
見ないんじゃなくって、見えないから
そう俺はゴミと一緒
必要なくなったら捨てられて
あ、ゴミは回収されてリサイクルされてまた役に立つんだっけ?
じゃあ誰にも必要とされずに、もう役に立たない俺はゴミ以下ってか?
空から照らす月が俺を笑ってるように見えた


名前を呼ばれて目を覚ましたら目の前にあったのは、高そうな服
「客?」
「不動」
「なに?俺を買ってくれんの?鬼道クン」
「客か…。そうだな。ならば一生買おう」

見ろよ俺はゴミじゃねぇんだよ
そう月に言ってやった



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