( ゆめゆめ )



今日が俺の命日だ。

べつにいーじゃんか、片思いしてるくらい。
誰に迷惑かけるわけでもないし。


なのに。



それがその相手にひょろっとばれて、そいつにまじで?なんて顔面蒼白で言われてしまったらもう死ぬしかなくね?つーか死にたい。自主的に死にたい。



べつに付き合って欲しいともなんとも言ってないのに。


あー、ほんと悲しい。
とりあえず悲しい。
なにが悲しいってこんなことになってもまだ好きなことだ。


当然だ、この恋は丸っと6年。
俺はうまくあいつと親友をやれてたはずだ。

あーあ。
俺はあいつの結婚式で友人代表のスピーチやる覚悟だってできてんだ。
あいつの幸せを一番願ってんのは俺に決まってんのに。
俺がその輪に入ってなくたって、それでも。



「ちくしょう………」




こっから飛び降りれたらどんなに楽だろうと、歩道橋の上から滲むネオンが綺麗すぎて。



あいつのいる世界ってだけで、それを踏みとどまる俺に、笑った。

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