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結局辞任届は受理されず、俺は渋々引き下がった。顧問の『俺がなんとかするから』発言によって。


信じたわけではないがあの顧問のあたふたした姿を想像するだけで愉快だ。


だが仕事をする気は毛頭ない。
なんで他の奴らがやってねーのに俺がこれ以上やらなきゃなんねんだバカやろう。

もう限界だよこのやろう。







「おい!雅!」

廊下を歩いていると、名前を呼ばれた。


聞きたくもないのに嫌でも耳に入ってくる声はマリモのものだ。

声のした方を向くとクソ共大集合。


「雅!裕二から聞いたぞ!生徒会辞めるって言ったらしいじゃないか!龍騎に振られたからって無責任だぞ!」



「…………」


とりあえず裕二って誰だ、と考えたところで顧問のことだと思いつく。


「……お前がそんな奴だとは思わなかったよ」



会長のその発言を皮きりにほかの奴らもなんやかんや言い出す。

というか会長、お前がそれを言うのか。




「で、言いたいことはそれだけか」



「な、なんだよ雅!その言い方は!」


「うるせーっつってんだよ。このマリモが。いい加減にしろ。ちなみにいい加減にすんのはおめーらもだからな」


俺の変わりっぷりに一様に黙る。


「いつまでこんな茶番つづけんのかと思えば、いつまでたっても戻ってこねーし。痺れ切らしたっつーの」



はあ、とわざとらしく盛大にため息をつけば、俺たちのことを騙してたのかなんて騒ぐマリモが一匹。


それを無視して一番のクソやろうを見据える。



「で?お前は本気で俺よりこのマリモがいいとかほざいてんのか」


「…………」


「おい!マリモって俺のことかよ!これは鬘で…………」


脇でバレバレの鬘を取った転校生が何かを言ってるが知るか。


「おい!龍騎!これでますます、」


「んなわけねーだろ。誰がこんなガキ相手にすっかよ」


「はっ、どーだか」


こちらに歩いてきた龍騎に抱き締められる。久々の温もりに安堵しつつも悪態をつく。


まだ許してねーからな。



「お前もわりーんだからな。ちっちぇころから一緒なのに今更わけわかんねー演技しやがって」


ポンポンとあやすように頭をはたかれながらそう言われる。


「だってお前が一年のときに会長になるなら副会長はどんな人がいいですか、って聞かれて真面目な奴って答えてたから……」


「だってそれは付き合う前っつーか、お前を意識する前っつーか、お前、なに、そんな新聞部の記事覚えてんの」


「…………」


「可愛すぎだろ」


「うっせえ!今度ウソでもあんなことしたらぶっ殺す!」


「もうしねーよ」



その余裕そうな笑みにむかついたから、目の前の首筋に噛みついてやった。



end


王道フェードアウト。
勢いのまま小説を書きたくなった。
相変わらず王道くん苦手だ。
文章ぐちゃぐちゃサーセン

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