( 2 )



俺たちのクラスの風紀委員長が爆弾に変化した。爆弾×2で破壊力倍増だ。ていうか×2でも破壊力は無限大だ。


俺たちは毎日砂を吐く勢いだ。




「和音、全然わかんね」


「そんなふざけた態度で見てるからだろう」


「和音と同じ目線の方がわかりやすいだろ」



なんて会話をしながら2人は勉強をしていた。あの本田遥が勉強をしていた!2年に進級できたのは教師っつーかもはや校長を脅したからだともっぱら噂の本田遥が!


まあ本田が勉強をしているのも驚きなんだが、さらに驚きなのが2人の姿勢だ。


恐怖政治の小林風紀委員長は自らの席で問題を解く。その小林の後ろに立ち、小林を挟むように机に手をついている。


お前ら勉強する気ねーだろ、いちゃつきてーだけだろ。なんて思っても言えないかわいい僕ら。



「全然わかんねえ」


「だから教えてんだろ。ほら、見てろ」


「ん」


腰をかがめ、小林の顔の横に顔を持って行く本田。だからちけーって!



「あー、和音の髪ふわふわ」



小林の頭に頬をすり寄せる本田。
そんな本田に抵抗するでもなく、片腕をあげ本田の髪をさわる小林。

小林の触りやすいようにか、わずかに頭をさげる本田。



「お前は傷みすぎだ」


「そりゃーな」


「でも見た目はふわふわだな」




そんな小林のこめかみに本田がひとつキスを落とした。やはり抵抗はしない。

なんなんだこいつらは。
なんでこんなに……………!



普通に勉強してくれと願ってもこいつらは個人で規格外だったと思い諦めるのだった。



end

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