「ごめん」
「・・・」
「ごめんって、」
「・・・・・・」

なにも言えなくて、顔も見れなくてうつむく。
モブくんはもう一度ごめんね、とつぶやいて私の顔をのぞき込んだ。

「ッ近いよ!」
「ご、ごめん」

ほんとにごめん、と落ち込んだ声で言われたので少だけしモブくんの顔を見た。
「あ、」

目が合う
合った瞬間に、また私の身体は見えない力で彫刻のように動かなくなった

「ッ!(またこの金縛り!声も出ない!)」

精一杯に顔に力を込めて、目の前の超能力使いを睨んでも私は彼から目を逸らせない


「ほんとにごめん」

君が好きなんだ、と悲しそうな声で耳元でささやかれて動かない唇が塞がれた。




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