霊も泣かずば憑かれまい03



続きです。
もうおわりたいです。

エクボ夢のようなもの、ヒロイン死んでます



05

「私、なんで死んだのか、どうしてここにいるのか、全くわからないんです…」

エクボを不安そうに見ながら、女はぽつりと言う。

「そんなの、どこの霊もそうだぜ。」

「そうなんですか…私が死んで、この姿になってここにいるのは、なにか死に切れない未練でもあったんでしょうか…」

闇に半身を取り込まれて焦っていたときよりも、彼女は意気消沈として声色は不安と悲しみに満ちていた。

鬱々と落ち込んでいく彼女の様子に比例してか、真っ白な身体の半分がじわりと濁る。

「おまえ…はやく成仏しろ」

「え?」

彼女の身体の黒い部分が紙に染みるインクのようにじわりと範囲を広げるのを、エクボは睨む。

「俺は上級悪霊のエクボ様だ。お前に少しその力が入ったから、多分悪霊化が進んでる」

「え…え…?!」

「思い出せ、なんで死んだのか、なんの未練があったのか。それから成仏しろ」

「そ、そんな…無茶言わないでくださいよ…」


06


ぽろぽろと彼女は涙を落とした。

「私、なんで死んだんだろ…どうして、ここにいるんだろう…」

「おい、泣くなよ」

「なんの未練があって、天国に行けなかったのか、成仏しなかったのか、名前も自分が何者かも思い出せなければ、なんにもわからないじゃない…!」

「おい」

「どうして私は死んだの?なんのためにここにいるの?どうして…」

「おい!」

エクボは彼女に掴みかかろうとした腕をすんでのところで止めて、優しく頭に乗せた。

「泣くな」

「エ、クボさん、」

「泣くなよ、本当に、お前が泣くと俺様までなんか…身体が軋むんだよ」

ご、ごめんなさい、とまた彼女は涙を溜めた目を伏せた。

エクボにももうどうしたらいいのかわからなかった。自分が死んで霊になった頃の記憶は殆どなく、彼女に何も助言をしてやることもできない。しくしくと泣く彼女に、エクボの半身は釣られてしくしくと哀しく軋む。

「泣くなよ、なあ、頼むからさ…」

ポンポンと頭に置いたエクボの手は不器用に彼女の細い髪を滑り、優しく背中をさすった。



なんかほんとゴミ箱送りな話をグダグダかいてゴミ量産してんならリクエストかけやって感じなので明日明後日に突然完結させたいです…
死因どうしよう…あとなんでやたら真っ白にしたんだっけ…(死相)

考えてる案あるんですが書きにくいくらい惨いのでもっとマイルドにしたい…









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