「照美照美」

「なに?」

「今日も美しいね、眩しいよ」

「君がそんなことを言うなんてね…何が望みだい?」

「あー。バレちゃったか…。いやあのですね」

「僕のこの神々しいオーラを君に分け与えることはできないよ?」

「いいから黙れ。私、金欠なの」

「ふーん。神である僕には関係のない悩みだね」

「だから神様にお金を出してもらいたいんです」

「君は神をなんだと思ってるの?いくら僕でもお金は、」

「できないの?」

「は?」

「神様なのにそんなこともできないの?」

「僕を侮辱してるのかい?」

「神なんでしょ、新世界の神なんでしょ?黒いノート持ってて、林檎が大好きなあいつが友達なんでしょ!」

「それはちょっと違うかな」

「アフロディはなんなの!ただのアフロなの?」

「失礼な。僕は誰もが羨むストレートヘアーだよ」

「女の子より可愛い顔して。何が照美よ!照雄に改名しなさいよ!」

「照雄なんて全然美しくないじゃないか!」

「この亜風…アフロ!!」

「世界で一番美しいのはこの僕だよ!アフロなわけないじゃないか」

「苗字がアフロなら髪型もアフロにしなさいよ」

「無茶苦茶だよ、君」



(100502)