「やだーーーー!!!ミスコンなんて恥さらしずぇぇえええっっったい出たくないぃいいいーーーーーーーーーーー!!!」



「奈緒があいつにはめられたって?」
「奈緒、落ち着け…」

「事の事情は解るが、これはさすがに私でも取り消すことは出来ないぞ…」

「おい仙蔵!お前のクラスの女に奈緒がハメられたってまじか!」
「ああ小平太、奈緒はこのことを知らされていなかったらしい」


黒門くんに舞台上で名を呼ばれた先輩が手を振りながら上がっていった。音響を担当している留兄ちゃんと手伝いをしている伊作兄ちゃんが体育館上にある放送室で音楽をかけると、先輩は制服のスカートをひるがえしながら一人で某四十八人集の歌を歌い始めた。ヘッたくそな歌が体育館に響くが、あの先輩の友人やらがきゃーきゃーと騒ぐせいでましに聞こえてしまうのが怖い。

ミスコン開始。まだ店を開いているクラスはあと何クラスあるのだろうか。大川祭はミスコンが始まるとほとんどのクラスは店を閉じ体育館に集合する。それはその筈、豪華な景品が出るミスコン大会が始まるのだ。この学園一位を決める大会を見逃す方がどうかしている、といっても過言ではない。むしろこれが大川祭最後の楽しみなのだから。うちクラスで勝手に打ち上げやるし、学校の後夜祭ないしね。

だがこれは一体どういう状況なのだ。私はクラスで接客中に仙蔵兄ちゃんに爆弾を直下され、ダダをこねていたのだが時間がないからとそのまま俵担ぎされて体育館まで強制連行された。仙蔵兄ちゃん細いくせに力異常にあるからムカツク。着替えたクラスTシャツはよれよれ制服のスカートはぐしゃぐしゃ。髪型はランカのまま。なにこれ死にたい。

ミスコンのアピール順番はリハの時にくじびきで決まる。一向に現れない私の代わりにその場にいた伊作兄ちゃんが引いたのだという。


よりによって一番最後とか伊作兄ちゃん末代まで呪う。


男子の部の前に女子の部。今は女子の部真っ最中だ。


「…あれ?ところで男子の部は誰がランクインしたの?仙蔵兄ちゃんたち全員此処にいるってことはもう私の予想通り?」

「私は去年入ったからもう興味はない。故に辞退した。五位に文次郎、四位に小平太。三位に伊作、二位に長次、一位に留三郎だ」
「うわ死ね」

「奈緒が入ってると知っていれば文次郎を蹴落としてでも選択肢に入ったのだがな!!!」
「きめぇんだよ」


はいはい、イケメンイケメン。予想通りだよクソが。なんで久々知くんたち入ってねえんだよ死ね。

暴れる私を長次兄ちゃんがよしよしと頭を撫でながら慰めるが、この場をどう乗り切ればいいのかということで頭はいっぱいだった。だって私は何も用意してない。何もできない。っていうか二年で唯一のランクインとはいえ、これは私が可愛いからとかモテるからとか、そういう理由でランクインしたわけではない。

これ、完全に不正投票だ。あの先輩が仙蔵兄ちゃんと私が付き合っているという噂か、二年の分際で仙様に手を出してるとか、そういうことを三年の先輩に言ったのだろう。それで「仙様の前で恥かかせてやろうぜフォカヌポォwwwww」とかいう思考回路になりみんなして私に投票したのだろうな。他のランクインの先輩は本気で愛されている人だろう。嗚呼、死にたい。



「あーら鶴谷さん、二年で唯一のランクイン本当におめでとぉ〜」



腹の立つような言い方で私の肩にぽんと手を置いたのは、いつにも増して化粧の濃いあの先輩だった。貴様さえいなければ……!!!
兄ちゃんたちの目つきがキッと怖いものになり、仙蔵兄ちゃんはツカツカと先輩に詰め寄り貴様!!と声を荒げた。

「おい貴様!昨日奈緒に用紙を届けたのではなかったのか!!」
「やだぁ、私必死で鶴谷さん探したのよ?なのに鶴谷さんはもう帰ったなんで言われてぇ、」

絶対に嘘だ。私は昨日久々知くんとお茶を飲みに行ったとはいえなかなか遅くまで調理室で今日の準備をしていた。教室のセッティングを任されていた友人もいる。教室に絶対来ていたら私は調理室だと教えたはずだ。


「渡せなかったのは事実だけど、ランクインしたのは鶴谷さんがもてもてだったからでしょぉ?」
「馬鹿なことを言うな!!奈緒は私の学年に女の友人などいないと言ってるのだぞ!!」

「票数に関しては、私は何もしてないんだけどぉ〜」


にやにやくすくす、取り巻きであろう後ろの二人も一緒に笑っていた。女狐という単語がよーーーーーく似合う女達だ。

何を披露するつもりなのか、いつもより短いスカートでワイシャツのボタンもいつもより一つ多く開けたいた。残念だけど、仙蔵にいちゃんそういうビッチ服装好きじゃないから。残念だったな。

「準備良いですか?」と笹山くんに声をかけられた先輩は愛想のよさそうな顔でにこりと笑いOKサインを出した。
身体を屈ませて、誰にも聞こえないぐらいの小さい声で囁いた。



「舞台上で辞退しろよブス。あんたなんかが仙蔵の周りにいるだけで不愉快。せいぜい恥かくのね。あんたなんかがトリってだけでありえないんだけど」



それは伊作兄ちゃんに言え。


「それじゃ、鶴谷さん、頑張ってね」


悪魔のような微笑みで、名前呼ばれ、先輩は舞台上に出て行った。留兄ちゃんが音楽をかけると、先輩は聞いたことのある音楽に合わせて踊りだした。嗚呼、三年兄ちゃんズの殺気で舞台裏が淀んでいる…!!たすけてぬ〜べ〜先生!!

出番がまだな兄ちゃんたちに連れられ舞台裏更衣室でめそめそと落ち込む。長次兄ちゃんは相変わらずなでなでとしてくれるが、「さてどうするか」とこへ兄ちゃんが珍しく真剣な声でそう言った。
だって、本当に私は何も知らされていない状態だったのだから。ここで辞退することも出来るだろうが、それはそれでミスコンをシラけさせてしまうことにつながりそうだ。笹山くんも黒門くんも、浦風くんも綾部くんも(仙蔵兄ちゃんは別にいい)、必死でこの日のためにいろいろ準備してきたのに、私がぶち壊しにするわけにもいかない。


……出るしかない、のだろうか。……だけど何をすれば…。







すると更衣室のドアがコンコンと控えめにノックされた。びっくりしてはい?と返事すると、聞き覚えのある声が。



「鶴谷さん、其処にいる?」



「!その声は、わが友、李徴子ではないか?」
「如何にも自分は隴西の李徴である」


ガチャリとあいたドア。向こうから入ってきたのは虎ではなく、久々知くんでした。


「聞いたよ!三年の先輩にはめられたって、雷蔵から…!」
「どうしよう久々知くん、わ、私何も準備してないのに……!」


長次兄ちゃんも空気を読んでくれたのか、いったん私から離れた。久々知くんは此処まで走ってきてくれたのか、息を少し荒げながらも私の元へ来てくれた。
緊張と不安とでガタガタと震えてしまったのだが、久々知くんは、そんな緊張をほぐしてくれるかのように、震える手を握って、笑ってくれた。




「……大丈夫!俺たちに任せて!」



「…え?」




続いでドアがバン!!と勢いよく開き、其処から入ってきたのは、なぜか大荷物を抱えて入ってきた、勘ちゃんバンドのメンバーと、うちのクラスの連中だった。


「鶴谷聞いたぞ先輩にはめられてたんだって!?」
「僕らも微力ながら力貸すから奈緒ちゃん負けないで!!」
「兵助!!言われたもの全部持ってきたぞ!!」
「あと足りないものある!?」

「た、竹谷くん!?鉢屋くんに、不破くん、お、尾浜くんまで、……って、お前らァアアアア!!!」

「ちょっと奈緒ー!あんたミスコンランクインしたんだって!?」
「何で先輩から恨み買ってんの!?」
「っていうかうちらの奈緒はめた先輩ってどの女!?」
「どうせ立花先輩たち目当てのブスばっかでしょ!?」

「我らの天使をハメるといは何たる愚行か!!」
「腐女子の底力見せつけてやりなされ奈緒!!!」

「俺らの文化祭実行委員はめるとは許せんな!!」
「鶴谷負けんな!!絶対優勝しろよ!!」
「今年の女レベル激低いからお前なら絶対優勝できっから!!」
「うちの学年代表してんだろ!!本気出せよ!!」


更衣室は一瞬にして、大人数で埋まってしまった。抱えられていた荷物は、私が持って来た衣装諸々、化粧品からキャリーバッグまで全て。



「これ使って!何かの役に立つかと思って!」



衣装を運んできてくれたのは、恐らくさっきまでこれらを来て接客をしていたやつら。此のために、急いで着替えてくれたとでもいうのか。


私は、みんなに随分と迷惑をかけたはず。言い出しっぺの法則ではないが、私がアニメのコスプレじゃないのかといい出し物はそれになっいてしまい、オタを馬鹿にするなと竹刀を振り回し、あとのことは勝手に決めてしまったと言っても過言ではないのに。


「鶴谷さん、あと俺のiPod、offvocalめっちゃいっぱい入ってるけど?」



なんて素敵な連中に囲まれているのだろうか。

やばい。感謝してもしつくせないぞこれ。




「〜〜〜〜っっ!!!!お力拝借!!!!!!!!」



「よっしゃーまかせろ!!」
「三年泣かせようぜ!!」

環先輩!!ホスト部には及びませんが私の仲間もかなり力になる連中でございます!!!ハルちゃんとお幸せにッッッ!!!!!!!

「奈緒、我々は客席にいる。頑張れよ」
「ありがとう仙蔵兄ちゃん!」
「お礼はキスd「はよ出てけ!!!!」

兄ちゃんたちを蹴りだし更衣室から追い出した。もう時間がないぞと急かされて、キャリーバッグをひっくり返して衣装を取り出した。


「あ!久々知くんこの曲!上に留兄ちゃんいるからこれ流すように言って!」

「うん、俺そのまま客席いるから、頑張ってね!」
「あ、ありがとう久々知くん!!」

「頑張ってね奈緒ちゃん!」
「ありがと不破くん!」

「応援してるぞ!」
「竹谷くんありがと!」

「三年なんかに負けんなよ!」
「鉢屋くんありがと!」

「俺らも一生懸命盛り上げるね!」
「尾浜くんありがと!」


んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんイケメンッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!

勘ちゃんバンドの皆様はそのまま更衣室を出て行った。急ぎ衣装に腕を通し髪型を整え、簡単でいいから髪型も何とか整えた。髪型を直している間に真美たちに化粧を同時進行でやってもらう。鏡に向かってくるくると回転し、何処もおかしい所はないと確認。よし、と顔を両手でバシッ!と叩くと、更衣室のドアが再び叩かれ、「奈緒先輩!」と笹山くんが入ってきた。

「準備、大丈夫ですか?」
「うん!もう大丈夫!まかせといて!」

笹山くんにマイクを渡され、大きく深呼吸した。


「ありがとうよ貴様ら!俺は良い友人を持ったぜええええ!!」

「頑張ってね奈緒!」
「客席から応援してるぞ!」
「優勝もぎ取れ!」
「鶴谷なら出来るぞ!」


「私の戦闘力は53万だ!!!!!!」


笹山くんに連れられ更衣室を出た。丁度舞台上からはさっきの女の先輩が降りてきている途中だった。なんでか不機嫌そうな顔をしている先輩は、私の姿を見つけるなりギッとこっちを睨みつけて近寄ってきた。なんで辞退しないのよ!とか意味の解らないことをキャンキャンと甲高い声で言ってくるのだが、

「邪魔でーす、今から奈緒先輩のライブですよー」

ぬっと私と先輩の間に入ってきたのは、棒付キャンディーをくわえている綾部くんでした。綾部くんは三年の先輩とかどうでもいいと思っているのか、腕をぐいと引っ張り先輩を壁へと押しやった。ぽかんとしている先輩を背に、「どうぞ」と舞台への道を開けてくれた綾部くんに感謝。ありがと!とハイタッチをして、私は舞台そでに立った。





『女子の部最後は!高等部二年で唯一のランクイン!二年一組の、鶴谷奈緒先輩です!』




引っ込む黒門くんとハイタッチを交わし、私は手を振りながら舞台上へあがった。嬉しいことに開セレの時のランカちゃんだ!と私の顔を覚えていてくれた人がかなりいてくれたらしく、中々スタートは順調だった。クラスの連中はいつの間にかステージの真ん前を占領s………訂正。一番前は仙蔵兄ちゃんたちでした。キモイ。構えてるケータイがキモイ。

はあああああああああああああそれにしても緊張する!!!!なにこの観客の多さ!!!!!!去年のこととはいえ仙蔵兄ちゃんよくこの観客数の前でバイオリンなんか弾けたな!!!頭おかしいんじゃねぇの!?!?!?!?


えーいちくしょう!!!やるしかねぇなこの野郎!!!今更引っ込むわけにもいかねぇぞ!!!!











みんな!抱きしめて!銀河の!果てまでーーーー!!!









ランカの決め台詞を声を張り腕を上げ、そう叫ぶと、体育館のスピーカーから大音量の前奏が。

あwwwwwwwしかも照明までwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
なにこれデスコみたいなことになってますよデスコみたいなことにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwフゥ〜〜wwwwカックイーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww絶対照明いじってんの伊作兄ちゃんだろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

誰もが一度は聞いたことのある超時空シンデレラたんの曲に、サイリウムは光を増し、さっきまで向こうで座ってた人も、この曲に聞き覚えがあるのか立ち上がり舞台の近くまで近寄ってきた。

何回ランカちゃんが踊ってる姿見たと思ってんだよ!!!!!!

私だってな!!!!!

これぐらいな!!!!!!



歌って踊れるんだよぉおおおおおおおーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!


他のミスコン参加者と差別されているレベルの照明の輝きに、ステージ下にいた他の参加者は「ハァ!?」みたいな顔して私を見上げていた。ねぇねぇ先輩方今どんな気持ちーーーwwwwwww上級生に友達がいるとこういうことしてくれるんだーーーwwwww人徳ってマジ大事だって思ったわwwwwwwwwww

勘ちゃんバンド程のハイスピードの曲ではないのだが、聞く人が聞けば興奮すること間違いない選曲。ッシャァァアア俺の勝ちだわ!!!本当は射手座歌いたかったけど私今ランカちゃんの格好だしな!!!これでシェリル歌ったら確実にバッシングくらうわ!!!!

恥ずかしいながらもキラッとキメポーズを決めたのだが、ちょっとwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww今www不破くんと久々知くんがwwwwwwwキラッてwwwwwwwwwwwwwwやwっwてwたwwwwwwwwwwwwwwwww待って待ってwwwwwwwww今のwwwwww写メwwwwww欲wしwいwwwwwwwwwwwwwwwww



あ、仙蔵兄ちゃんたちのキラッはいらないです。



無駄にくるりと回り歌いながら間奏が終わるのを待った。正直此処まで盛り上がってくれるとは思っていなかったので、この状況に心底驚いております…!知らぬ先輩後輩や見知らぬお客さん達まで舞台下で手拍子やらなんやらをしていてくれて、大変恐縮です……!!!

いやそれにしてもどうしてこうなった…!



「みんなで一緒にーーー!!!」



とか調子にのって言ってみると、



やってくれたーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
かなりの生徒さん方がやってくださったああwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

どうなってんだこの学園wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



マイクを吹っ飛ばさないようにしっかり握りしめ、最後の最後まで踊りきった。


本当にランカちゃんになりきったようだ。こんなに大勢の人前で歌うのなんてカラオケ以外であるわけがない。っていうかカラオケでもパーティールームでも予約しない限りこんなの系系しない。拍手が大量に起こりサイリウムは左右に揺れ、何度も何度も名前を呼ばれた。

ありがとー!と手を振りながら舞台そでに引っ込むと、般若ですか?と聞きたくなるような顔をしたさっきの先輩がいた。私は、恐らく歓声と拍手は私の時の方が多かっただろうなと勝手に思い込み、ハッ!とドヤ顔で先輩を見下した。真っ赤になる顔。ドゥワハハハハ!!!!やりきったのよ私は!!!!!

「あんたねぇえぇぇえ」
「あれ!?漫研の…!?」

その先輩の向こうから現れたのは、漫研の部長さんだった。

「なんであんたが大川祭のポスター描いたのよ!!!」
「は?」
「仙様に頼まれたんでしょ!?だから描いたんでしょ!?」
「先輩が描かなかったからでしょ!」

「ああ言えば仙様は私に謝って描いてくれって頼んでくると思ってたのにぃいい!!」
「あの人がそんなプライドの低い真似するわけないでしょ!?」

「あんたが恥かくと思ってあんたに投票したのにぃいいい!!」
「てめぇも共犯かよ!!!!」

漫研の部長と女狐に囲まれ、私はああ面倒なことになった!!!と頭を抱えたのだが、すぐ真後ろから近寄る影に、私はほっと溜息をついた。


「はいはいそこまでー、それ以上奈緒いじめるなら僕らが許さないよー」

「お前が主犯みたいだな、ゆっくり話聞かせてもらうぞ」


上にいたはずの留兄ちゃんと伊作兄ちゃんが部長さんと女狐を連れて舞台裏から退場していった。お疲れさんと頭に手を置いた留兄ちゃんは今年こそ優勝するであろうと私は勝手に確信していた。




そして、ハッと我に返り、私は今とんでもなく恥ずかしいことをやっていたのだとやっと理解することが出来た。恐らく私は今顔が真っ赤であろう。留兄ちゃんたちが去り、ぱちぱちと拍手をしながらお疲れ様でしたと綾部くんと浦風君が近寄ると、急に足から力が抜けたようにへなへなと腰が抜けて、床にぺたりと座り込んでしまった。



「は、は、……!!」
「奈緒先輩?」










「はずかしかったぁぁあああ〜〜〜〜〜〜っ!!!」

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