「久々知くんの部屋超綺麗。これロココ?クソ高かったでしょ」
「かなりしたねー。もうこれで統一しちゃっていいかなーって。鶴谷さんこそ部屋めっちゃかっこよくない?」
「和室って和室な〜みたいなのないから集めるの苦労したわ。ふなもりとか真美にもらったやつだしねー」
あ、どうも奈緒ちゃんです。今ですか?今は文化祭一日目を無事に終えて駅前のスタバでまったりしてるところです。えぇ、王子久々知くんと二人きりで。
これ大丈夫ですかね!?!?なんで私みたいな村民Aが久々知王子なんかと一緒に茶ァできてると思います!?!?こんなとこ過激派に見られたら殺されるんじゃねぇのかなとか内心めっちゃビクビクしてるんですけどね!?!?!?
っていうか3DS久々知くんと色お揃いでワロタwwwwwまさかお揃いの色だったとはwwwwwwwwwこりゃ驚いたwwwwwwwwwwwwwwwww
今私は抹茶フラペチーノを飲みながらどうぶつの森を久々知くんと通信中ですよえぇどうぶつの森やってる久々知くんの可愛さったらないですね!!!!ちょっと竹谷くんこんな可愛い彼氏いてよく生きてられるわね!?!?!?!私もうときめきで爆発してしまいそう(物理的な意味で)だわ!!!!!
それにしても久々知くんの村めっちゃ綺麗wwwwww適度に花咲いてて適度に果物の木なってるwwwwwwwwwwwww村長仕事しすぎクソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
「久々知くんこれ掘っていい?化石?」
「あ、それたぶん落とし穴の種だよ」
「なぜwwwwこのような場所にwwwwww」
「こいつ喋り方うざいから嫌いなんだよwwwww」
「ちょwww村長黒すぎワロタwwwwwwwwwwwww」
まぁこんなにわたわたと暴走してますけど、今回久々知くんをお茶に誘ったのは私のほうなんですけどね。久々知くんの手元にあるコーヒーも奢らせてもらっています。はい。
なぜってそりゃまぁ、今回の文化祭実行委員代理を一緒に努めたわけですし、まぁ、巻き込むような形になってしまったので一応お礼をと思いましてね。最初は気にしないでいいよとか久々知くん言ってくれてたのよ。いやでもここで引き下がるわけにはいかんと思ったら、
「でも、鶴谷さんとお茶はしたいかも」
ですってよーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ねぇ久々知くんホストにでもなったら!?!?!?そういう言い回しを気のない女子にしちゃだめだからね!?!?!?!?私じゃなければ変な勘違いしちゃうからね!?!?!?
あなた一体どれくらいの女性をその巧みな言葉づかいで落としてきたの!?!?!?もしかして私のことも遊ぼうとしてる!?!?このキモオタだったら金使わせてポイできそうワロタとか思ってらっしゃる!?!?
久々知くんに遊ばれるなら本望だわぁ…。久々知くんになら遊ばれてポイされても構わないわぁ………。
「あ、ちょっとトイレ行ってきていい?」
「どーぞどーぞ」
DSを置いて久々知くんは私の横の座席から立ってお便所へと姿を消した。ここのトイレ発展場じゃないよね大丈夫だよね。
私は画面の下に映っている時計を見て、あぁもうこんな時間かと確認した。ちょっとのんびりしすぎたかな。
そういえば開催セレモニーの"勘ちゃんバンド"のかっこよさ異常だった。あれおかしい。企画したの尾浜くんとか尾浜くん頭おかしい。あんなイケメン集団にあの曲歌われてオチない女子どおつだろうか。否、いるわけもない。
いや、もう、とにかく、カッコよかった。かっこよすぎて意味解んなかった。割とマジでどうしていいか解んなかった。あの集団前々からホモだホモだイケメンだとは思っていたけどまさかあそこまで隠れた才能を隠し持ってる集団だったなんて…。奈緒ちゃん脳内大パニックでしたよ。なんで私のような村民Aがあのような勇者様方と仲良く口を聞いていたのか疑問でしょうがねぇわ。
演奏が終わって、その後何組か終了した後、開催セレモニーは終了した。私たちのクラスの場所へ戻ってきた二人はクラス中の人間から(あ、もちろん他クラスの人からも)もみくちゃにされるがのごとく「カッコよかったぞ!!」「お前らあれは卑怯だろ!!」と撫でまわされていた。尾浜くんも久々知くんもその手に笑顔で答えていた。
もちろん私もどさくさに紛れて「結婚してください」とか言った人間ですwwwwwww久々知くん割とマジで困っててワロタwwwwwwwwwwwwwwwwその後すぐ冗談だってちゃんと言ったンゴwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
今日は開催セレモニーの後は一般のお客さんは来ないので学園内の生徒だけでわいわい楽しむ時間となった。
開セレの私たちのあいさつ+勘ちゃんバンド様のおかげで、我々のクラスは学園内だけのはずなのに大盛況となった。今日の分と前日に用意していた食料品はすべて完売し(かなりの量を置いておいたはずなのに…!)、残った時間は全て写真撮影のお客さんへの対応で忙しかった。
私はあいさつのときにぶちかましていたから知名度があったのか、かなり指名をいただいたありがとうございます。
あのクソ変態兄貴どもももちろん来た。仙蔵兄ちゃんは委員会のことで忙しいから明日来るとか言ってたけどまぁべつに来なくてもいいよ。っていうか来ないで。お願いだから。
そして久々知くんと尾浜くんは悪いが今日一日その格好でいてほしいと着物のままで接客に応じてもらったのだ。それが大成功だった。あのバンドでファンになった後輩や先輩が着物=勘ちゃんバンドのメンバーだとすぐに理解してくれたのか、尾浜くんと久々知くんを指名して写真を撮るお客さんが行列をなしていた。
友人を商品扱いするのはかなり心苦しかったのだが、「優勝狙うならやるしかない」と、久々知くんと尾浜くんは喜んで着物の格好のまま対応してくださった。
あ、もちろん私も写真撮らせてもらいましたよ。お金払って。二人には止められたけどあれは金払わないと失礼なレベル。
京子が言ってた。「尾浜くんと久々知くんと奈緒だけでいくら稼いでんだろ」と。
あ、そうそう、今年のミスコンのミスター、迷うことなく久々知くんに入れましたよね。えぇ、カッコよすぎでしたから。当たり前じゃん輝きすぎだよ王子。どんなきらきらオーラはなってんだよ。久々知君はランクインするべきだよ。ねぇ。
最初は竹谷くんにしようと思ってたのよ!!!!!!!ドラムやってる竹谷くんやばかったわ!!!!!!着物で腕まくりってなんだよ!!!!!!!!ふざけんなちくしょう二の腕の筋肉にときめいちまったじゃねぇか畜生め!!!!!!!!!!!!!!!プール思い出したわ!!!!!!!!!!!
着物でえっちなことしてる竹久々ください♂♂♂!!!!!!!!
演奏終わった後ステージ上でハグしてた竹谷くんと久々知くんに全俺が失神した。学園中にホモ見せつけたあの二人を私は決して許しはしない。
もしミスコン上位五人に選ばれたら今日の放課後までに通知が来る。「明日のミスコンでの出し物を一晩で完成させて来い」という鬼のような通知が届くことになっているのだ。鬼すぎる。一晩とか鬼畜。何も用意できないに決まってる。
だが実行委員長の仙蔵兄ちゃん曰く、
「それぐらいのものを一晩で完成させられないようなものにこの学園の美しさを競うコンテストで一位を飾れると思うなゴミクズどもめ」
とのことでした。まぁ、そうですよね。それも一理あるけどね。
でもね、それ、あなただから言えることなんですよ。去年あなたミスコン男性の部で何しました???ヴァイオリン弾きましたよね??????そういうの反則って言うんですよ????????
私は尾浜くんのバンドから誰か一人でも出るかと期待していたのだが、誰も通知が来なかったみたいだ。残念。不破くんとか鉢屋くんとか二人そろって出そうだったのに。やっぱり上位はあの変態兄貴軍団なんだろうなぁ。去年は仙蔵兄ちゃんと留兄ちゃんが三年生に混じってランクインしてたけど、今年はあの集団が全員出るかな。イケメンって怖い。
ちなみに私女子はあの私に突っかかってきた美人の先輩に今年も投票しました。いやほらいろいろ変なことされたけどあの人一番綺麗やと思うし…。これで一位になってまぁ多分ミスターは不動の仙蔵兄ちゃんだと思うし、それでそろって一位になれば機嫌治るかなーって。そしたら私のこと忘れてくれるかなーって。
仙蔵兄ちゃんもそろそろ彼女作って私離れしてほしい。うっとーしい。去年ミスターで仙蔵兄ちゃんに投票した私がバカだった。
「ただいま」
「おかえ…」
「はい、これどうぞ」
「…久々知くんいい加減にしてよイケメンすぎるよ」
「コーヒーを鶴谷さんが奢ってくれたから、これは俺の驕りね」
久々知くんがトイレから戻ってきたと思ったら、新しいおぼんを持って王子は戻ってこられた。その上にはシナモンロールが二つ。これじゃ奢った意味ないやん。紳士だ。本物の紳士だ。この人ヤバい。
ねぇ久々知くんいい加減にして。私をキュン死させたいの。そういうの弱いっつってんじゃん。そろそろ真面目に惚れるよ。竹谷くんに許可もらってから惚れるよ。そういうのいくないよ。勘違いするよ。
「久々知くん本当にゲームの人みたいなことするね」
「あら、お嫌い?」
「お好きでござるぅ!!」
ナミさんはショートの方が良かった。ちょっとおだっち許せない。
「ありがとう!私これ大好きなの!いただきます!」
「どうぞ」
シナモンロールを頬張る我らはいったんセーブしてDSの電源を落とした。
今日は本当にお疲れ様でしたと私が頭を下げると、久々知くんは鶴谷さんこそとふわりと微笑んだ。美しい。
なんで明日の文化祭本番後にお茶をしないかというと、優勝してもしなくてもきっと打ち上げはやる。あのクラスなら絶対やる。だったら先に文化祭実行委員だし二人だけででもいいかなと本日お誘いしたしだいにございます。
竹谷くんごめんねこれ浮気じゃないからね。久々知くんは君のことしか考えてないから安心してね。こんなクソブスオタなんかに久々知くんが気を許すわけないから。私が無理に誘っただけですから。本当に。
「なんていうか、今日のあの混み具合からすると、」
「うん、明日はもっと大変だろうね」
「放課後に商品仕越ししといて正解だっただろうね」
「それでも明日売り切れそうなのだ」
「やっぱり同時進行で食べ物作るしかないかな?」
「うーん…それが一番いいだろうね」
余計に作ってしまったかもしれないと思っていた食べ物のメニューも綺麗に完売したので、私たちは放課後ちょっと残って明日の分のメニューを作った。申し訳なかったけど皆楽しそうにやってて安心した。明日はもっと忙しいぞ気合入れろよ。
「っていうか、本当に巻き込む様な形になっちゃってごめんね…」
「本当に気にしてないって。むしろあぁなったら俺も出るしかないと思ってたぐらいだし!」
「久々知くんいい人やでぇ…」
「それより、俺は鶴谷さんともっと仲良くなれた気がして凄い嬉しいよ」
「そろそろ涙でちゃうからやめてぇ!!」
やめただけよぉ!!奈緒ちゃん感動で泣いちゃうよぉ!!
「私も久々知くんと仲良くなれた気がして嬉しいよ!」
「俺的にはめっちゃ仲良くなった気がするよ!」
「本人がそういうなら…!!私は明日から明るく生きていける気がする…!!」
男子にこんなあったかい言葉かけてもらえるなんて…。私の最期も近いな…。
「っていうか、バンドまじでカッコよすぎたんだけど、どういうことなの????なんで前もって千本桜やるって言ってくれなかったの????」
「ごめんwwwすっかり忘れてたwwwwww」
「ありゃー久々知くんもだけど、竹谷くんも尾浜くんも不破くんも鉢屋くんも彼女できるよ。文化祭中なんかい告白をされることか」
「ははは、そりゃないよ」
「いーや私が保証する。みんな絶対文化祭中に彼女出来るね」
「勘ちゃんは絶対にないよ。不特定多数の子と遊んでる方が好きだって言ってたし」
「なんでだろう…。凄い腹立つ発言なのに尾浜くんなら許せちゃう不思議……。」
不特定多数=誰でもいい=男でもいい=ホモ
はい尾浜くん左ー。絶対左ー。固定ー。譲れないー。
そうはいっても皆に彼女出来たら私ちょっとショックかも…。あ、やっぱりノンケだったんですかそうですか…ぐらい凹むわ……。主に竹谷くんと久々知君に彼女出来たら私一週間ぐらい寝込むかもしれない……。ノンケ…。おい……。そこまでいちゃいちゃして…ノンケて……。ってなる自信ある。
仙蔵兄ちゃんもそろそろ標的を私から潮江先輩に変えてほしい。もうこっち来ないでほしい。
「むしろ、鶴谷さんは?」
「へ?」
「彼氏とか、欲しいとか思わないの?」
「私?んー、そうだね欲しいとか思ったことないなぁ。どうせこんな趣味バレたらキモがられるだろうしwwwww」
理解してくれる人ならいいけど、ホモとか絶対普通の男の人って嫌そうだよねぇ。
「久々知くんみたいに私の趣味理解してくれるような、同じ趣味もった人がいいねぇ」
でも安心してね!!!!!!!!!私王子と付き合えるとか思ってないわ!!!!!!!!!
王子には素敵な恋人いるじゃない!?!?!?!村民が王子と結ばれるわけないって解ってるもの!!!!!!シンデレラとかできすぎた話だよちくしょーめ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「あ、の、さぁ、」
「んー?」
「…あ、いや、なんでもない」
「どうした久々知くん…。あ!そうだ!久々知くんもう少ししたら誕生日なんだって!?」
「え!?」
「竹谷くんから聞いたよー。文化祭終わった後なんだってね?私もプレゼント用意するから!なにがいい!?何かほしいものない!?」
私が久々知くんの誕生日の話をすると、久々知くんはっとしたように目をかっと開いた。個人情報知っててすいません。竹谷くんから教えてもらったんです。悪意はありません。許してください。通報しないでください。
「ありがとう、でも…俺別になにもいらないよ?」
「そうおっしゃらずに。めでたいことなんですから」
「鶴谷さんが祝ってくれるだけで嬉しいよ?」
「今回ばかりはその甘言に騙されないぞ!!!さぁ欲しいものを私にねだるんだッッッ!!!!」
バイト代は入る!!!久々知くんが欲しいものぐらい買えるさ!!!!
いつもホモ楽しませてもらっているし、文化祭は盛大にお世話になるし、欲しいもののひとつやふたつやみっつやよっつ!!!
久々知くんはうーんと不破くんなみに腕を組んで悩み始めた。寝ないでね。
「じゃぁ…」
「wktk」
「鶴谷さんの一日、俺にくれない?」
「……What?」
結構真面目な顔して久々知くんはそう仰った。あまりの驚きにずずずと吸っていた抹茶がリバースしかけたのはここだけの秘密です。
「わ、私の一日?」
「あ、い、いや、む、無理ならいいんだけど、その、鶴谷さんと、どっか遊びに行きたいなーって。こういう趣味理解してくれる人あんまいないし、一日中喋りながらどっか行きたいなーって思ったんだけど……」
くぁwせdfrtgひゅjきぉp;:@」ざsxdcfvgbhんjmkでfrtgひゅjきぉp;@:dtfyぐひじょk!!!!!!!!!!!
久々知くん!!!!!!!!!!!!!!!くkっくうくっくくっくくくkkkじゅhhじゅいうk久々知くん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
君ねぇ!!!!!!そういう発言するから君に惚れる女の子が後を絶たないのよ!?!?!?!?ねぇ解ってる??!?!?!?
君がそうやって「ノンケです」みたいな発言しちゃうから君と竹谷くんのラブラブタイムがどんどん削られてっちゃうの!!!!ねぇ!!!!!!!!!そこんとこちゃんと理解してんの!?!?!?
「…ダメ?」
「んんんん喜んでェエエエエーーーーッッッ!!!!」
「…え、え?ほ、本当にいいの?」
「久々知くんがそう仰るなら私の一日や二日喜んで差し出しますわ!!!」
いつにしようか!!と私は手帳をバッグから取り出してシフト表を開いた。いやシフト表とかいらねぇわ久々知くんのためならシフト休むわ。店長がなにを言おうと「王子のためなんで」っつって休み入れるわwwwwwwwww店長乙wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
「じゃぁー…此処は?」
「土曜?全然余裕だよ」
「じゃぁ此処にしよう?」
「オッケー!久々知くんDAYって書き込んどくね!!!」
私はボールペンをノックし赤い先を出して、幸村の絵を描き吹き出しに「久々知くんと遊ぶでござる」と書き込んだ。
「上w手wすwぎwwwwww鶴谷さん俺の手帳にもそれ描いてwwwwwwwwww」
「喜んで!!!!」
私は久々知くんが開いてた手帳に「クソ鶴谷と遊ぶでござる」と描きこんだ。くそって!!!と久々知くんはめっちゃ焦っていたが、気にしない。
「どうしよう!どこ行こうか!」
「とはいったものの、どこでもいいなぁ…」
「じゃぁこれは文化祭終わってから考えようか?」
「そうだね、そうしよう!…いや本当にいいの?」
「なにを今更!!私も久々知くんとでかけたいよ!!」
竹谷くん聞こえますかーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!
これは!!!!!断じて!!!!!!!浮気では!!!!!!!!!ありませんからねーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
久々知くんは!!!!!本当は!!!!!!!きっと!!!!!!!あなたと!!!!!!出かけたいんですからねーーーーーッッ!!!!!!!!!!
君も久々知くんと、デートしたいでしょう!?!??!?!?
あ、そうだよ
「そうだ、竹谷くんとかも誘う?」
「えっ」
「いやほら私みたいなんと二人きりより人数多い方が楽しくない?」
「あ、う、うん、そうだね。そういわれれば、そっちの方が」
「あ、いや、でも一日中ホモの話するんだったら二人のほうがいいかwwww気がつかなくてごめんwwwwwwwwwwwww」
「そうだね!俺そっちの方が安心するわ!!」
「ごめんねーーーwwwwwwwwwwwwwwwww」
てなわけで、久々知王子とデート√に突入することになりました。なにこれ乙女ゲーなんです?????文化祭の有志バンドでめっちゃ人気の男子(※ただしホモ)と二人ででかけるとかこれ乙女ゲー??????いやその辺の乙女ゲーの男キャラより久々知くんかっこいいぞ?????????大丈夫私死なない?????????????
なんのフラグも立ててないのにいきなりデートとかチートすぎだろ。でも相手の難易度★★★★☆だぞ。私に彼の攻略は無理だ。
あ、ちなみに私の中では
竹谷 ★★☆☆☆
不破 ★★★☆☆
鉢屋 ★★★★☆
尾浜 ★★★★★
順に攻略しにくいと思ってるよ。
尾浜君とか攻略不可でしょ。だってガチホモやん。無理だろ。攻略本も「こいつだけはムリポォ」とかほざくレベルには無理。
っていうかむしろみんなBLゲーの登場人物だよね????ホモだもんね????????
この間ネットやってて下に出てきたエロ漫画の広告でイケメン美容師×腐男子(美少年)っていう広告見つけてこれ完全にタカ久々じゃんとか思っt
「鶴谷さん」
「はい」
変なこと考えててすいませんでした。
「あのさ、文化祭終わったらさ、」
「うんうん」
「俺、鶴谷さんに聞いてほしい話があるんだ」
「私?」
「そう。鶴谷さん」
「い、今じゃなくて?文化祭終わってから?」
「そう」
「うん、いいよ…。…………………なに?」
「それ言っちゃダメじゃんwwwww」
「めっちゃ気になるンゴwwwwwwwwww」
文化祭終わったら聞いてほしい
↓
今じゃダメな話
↓
今聞かれたら気まずくなる可能性があるから
↓
私ごときにそのような話
↓
つまり私にしか理解できない話
↓
実はね、俺、八左ヱ門と付き合ってるんだ
とかだったらどうしようッッッッッッパァァァアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんなこと言われちゃったら私顔の穴という穴から血が出てしまいそうッッッ!!!!!!!!!!
こいつはくせえッー!ホモのにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!こんなホモには出会ったことがねえほどになァーーーーッ
環境でホモになっただと?ちがうね!!
こいつは生まれついてのホモだッ!
「おk、文化祭早く終われ」
「いやいやいや」
そろそろ帰ろうかと、私はトレーを指定された場所に置こうと立ち上がったのだが…久々知くんまたそうやって紳士なことする………。黙って私のトレーまで運んでくれるなんて…。
もうやめて…。奈緒のライフは0を大きく下回ってるわよ……。
「家まで送ろうか?」
「いいn……あ、私ちょっとバイト先よるんだった。ここでお別れでいいよ!」
「そう?じゃぁ気を付けてね」
「うん久々知くんもね」
自転車に鍵を差し、私と久々知くんは別の方向へと自転車を向けた。
「じゃ、明日の一般公開も気合入れて頑張ろうね!!」
「うん!明日もよろしくね!」
「こっちこそ!!じゃ!バイバイ!また明日!」
「今日は楽しかったよ!!誘ってくれてありがとう!!また明日ね!!」
「ばいばーい!」
さーて明日が本番だー。気合入れていくぞー!!!!