「やべぇwwwwまじ久々知くん今日も王子様でござーーーるwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「奈緒殿少々落ち着きなされ」
「今日の奈緒はいつもの3倍はキモイwwwww」

「黙れ貴様等おい見ろあの久々知くんが食堂で項垂れておられるまじ可愛い辛い死ぬ」

「黙って飯食えよ」
「奈緒落ち着けよ」

「うるせぇよバカどもいいからあれ見ろよ今日も竹久々絶好調だぞ」
「バカがそんな堂々とこんなところdマジだった」
「んなわけねぇだろあの二人だってこんな公共の場でイチャイチャするわkやべぇあの二人絶対デキてる」

「だから言ってんだろまじ竹谷くんと久々知くん早く結婚しろ」




高校2年生。私はついにあの王子と同じクラスになった。

学年一の秀才で王子オーラを撒き散らかしまくってる、久々知兵助くんである。



いつも期末試験の成績発表表の一番上に名前が載っている。

そんでもって休み時間は机に向かって本を読んでいる。次の授業の教科書かな。何かの小説かな。ポーとか読んでたらどうしようまじ王子すぎだろ何処の城に住んでんだお前は。


そんな久々知くんは別に根暗とか引きこもりとかじゃない。
あの王子はこの学年のイケメン集団の中の一人なのだ。


別のクラスだけど、鉢屋くんと不破くんと竹谷くん。それから、同じクラスの尾浜くん。







あの集団、絶対ホモ。






鉢屋くんと不破くんは確定だろ。あいつら離婚とかいろいろあったけど血の繋がった双子だって話を聞いたことがある。それ美味しいよねスタイリッシュ不謹慎だけどすごく美味しい設定だよね俺得だよね。っていうか鉢屋くんのあの不破くん大好き感異常だろあれ絶対デキてんだろなぁおいそうなんだろ。


とりあえず私は雷鉢推し。異論は認めない。リバも認めない。

そんでもって尾浜くんは総攻め。ここは譲れない。





だが私が一番推しているのは竹久々である。まじ。これ絶対デキてる。





だってみてよ!!!!!食堂で何故か落ち込んでおられる王子の肩を叩いて「元気出せよ」的なこと言ってるよね竹谷くん!!!!!!!!!!!!!

多分その後「俺がいるじゃん」とか言ってんだよね!?!?!?!?!?



「アッー!やべぇ興奮しすぎてラーメン伸びてる!」
「乙wwwwwwwwwww」
「塩ラーメンは犠牲になったのだ…」

「私は貴様等を許さない」
「それでは駄目なんだ奈緒!憎しみでは駄目なんだ!」

「あ、奈緒の関ヶ原が久々に欲しいお願い出来れば三成がにゃんにゃんしてるとこ欲しい描いてくださいオナシャス」

「朝飯前すぐ描いてやろうシャーペンとノート寄越せ。だからクリームパン3個ぐらい奢って」
「超お安い御用だ待ってろクソ野郎」
「突然のサンジ」
「ドフ鰐と聞いて」
「言ってねえよ」



久々知くんとお話してみたいなー。竹谷くんとどういう関係なんですか??って聞いてみたいなー。



でも彼と私の住んでる世界はきっと別世界だ。
私は二次元に恋をしたり二次元で腐ったり三次元でも腐れたり出来る。

それに比べて久々知くんはなんて美しいんでしょう。きっと彼の心は全然穢れてない。きっとこんな歳でアニメなんて見てないだろうな。戦国BASARA面白いんだよ家康ちゃんちゅっちゅっ。


さすがにこの歳になってアニメのキーホルダーとか付けられない。だからケータイにはこの間調子にのってやった武将兜のガチャガチャで当てた家康ゥウウの兜のストラップだけついてる。

私が腐っていると知らない友人は「なにこれ?」なんて聞いてデコピンしてくるけどやめろお前!!家康ちゃんデコピンすんな!!!!



今食堂で飯を食ってる友人は漫研の人間だ。こいつらともよく遊ぶ。っていうか、私が腐ってることはこいつらしか知らない。

私はパッと見ぱんぴーも同然である。ちょっと日に当たると茶色かなぐらいの髪を、今日はアイロンで軽く巻いて、早起きできたから化粧もしてる。

が、これはもちろん化けの皮だ。家じゃノーブラでTシャツでジャージはいてペンタブ握ってる。


漫研の部室でもある美術室で、誰もいないと思ってオンリーの原稿にペン入れをしていたら見つかってしまったのだ。
しかもこいつらが私の本を買っていたことに発狂した。なんで会場で気づかなかったんだ私。

今年もコミケ出るから来て。まじ無配先にあげるから。



久々知くんなんかに私がオタクで腐ってるなんて知られたら軽蔑した目で見てくるんだろうなー。


まじ竹谷くんとイチャコラしてて欲しいなーーーーーーーーー。





同級生みたいな展開欲しいです。




あ!!!いま竹谷くんが豆腐買って久々知くんにあげてた!!!!なにそれなんでお前らそんなに白昼堂々イチャイチャしてられるんです!?!?!?こっちの身にもなって欲しいですね!?!?!?!?!?



「久々知くんと竹谷くんの薄い本出したい…。もちろん竹久々……。」

「いやまて鉢雷が先」
「テメェぶっとばすぞあいつらは雷鉢だっつってんだろ」

「大穴狙って勘鉢もあり」
「なにそれ美味しい」
「全裸待機余裕」

「お前ら全部私に任せるんじゃないお前らも描きなさい」

「壁サークルに見せる原稿なんてないでござるフォカヌポォwwwwww」
「私は遺憾の意を表明する」
「で、出た〜w遺憾の意を表明しておきながら特何行動無奴〜ww」















久々知兵助くん。


後生ですから早く竹谷くんと結婚してください。






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こんな馬鹿げた物語!

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