神楽様 8888hit記念リクエスト
「もんじろうと下級生のほのぼの」
「団蔵!委員会に行こう!」
「あ!神崎先輩!佐吉!…って、なんで縄で繋いでるの?」
「神崎先輩が迷子になられる前に、僕がこうしてお連れしたんだ…」
授業が終わって忍たまの友を机にしまう。今日はそういえば会計委員会の帳簿付けをするんだった。
放課後は何して遊ぼうかななんて考えてたら、同じ委員会の佐吉と、三年生の神埼先輩が一年は組の教室までお迎えにきてくれた。よかった、遊びに行くところだった…。
「ほら団蔵、神崎先輩の腰縄持てよ」
「えぇ!何で僕が!」
「…もう僕の手が限界だからだよ……」
げんなりと項垂れる佐吉の手から、僕は神崎先輩の腰に繋がる縄を受け取った。
「田村先輩はユリ子の調子が悪いそうだから、ちょっと遅れるみたい」
「よし!さっそく潮江先輩の所へ行こう!潮江先輩は、こっちだー!!」
「違 い ま す !潮江先輩のお部屋はこっちですー!!」
いつも異常に神崎先輩の力が強い!ごめんね佐吉!これは確かに疲れるね!!
常に反対方向へ行こうとする神崎先輩の縄を引っ張りながら、僕と佐吉と神埼先輩でやっとのことで六年長屋に到着した。
「脇が甘い!」
あ!潮江先輩の声だ!
「むむっ!潮江先輩のお声がするぞ!」
「誰かと手合わせでもしているのでしょうか…」
「えぇっ、これから委員会なのに?」
でも確かに、槍を振るような音と、地面を蹴り上げるような音が聞こえる。やっぱり手合わせでもしてるんだろうか。
廊下を曲がって、六年長屋の庭に目を向けると
「「「!?」」」
「おぉ!やるなっ!」
「!」
「おわっ!?」
潮江先輩が、翔子さんの仲間だといっていた"もんじろう"と戦っていた。
潮江先輩の槍をかわして何処からともなく雷を起こし、潮江先輩の足元へ落とした。怯んだ潮江先輩のすきをつき、もんじろうは潮江先輩と地面へと叩き付けた。
「っ、がっ!」
「!」
「し、潮江先輩!!」
「待て!団蔵!」
神崎先輩の声が聞こえたけど、僕はもんじろうに、潮江先輩が食べられてしまうんじゃないかと思って、神埼先輩の縄を手放して先輩の下へと一目散に走り出した。
どうしよう!先輩が食べられてしまう!
でも、でも!僕があんな生き物に敵うわけが無い!
「や、やめろ!潮江先輩を食べるなー!!」
くないを振り回して、もんじろうを潮江先輩から離した。飛び跳ねて潮先輩から離れたもんじろうは、僕をずっと睨んでる。
「……」
「っ、」
どうしよう。怖い。
でも、先輩が食べられちゃうのはもっと嫌だ!
「団蔵、大丈夫だ」
後ろから、潮先輩の声が聞こえて、ぼすっと頭に手を置かれた。
「心配かけたか。悪い。だが俺はいまこいつと手合わせしていただけだ」
「…え、」
「翔子から、じろうが俺と手合わせしたがっているという話をされてな、委員会が始まる前にちょっと遊んでただけだ」
「潮江先輩!」
「大丈夫ですか!?」
「あぁ、佐吉と左門も来ていたのか。悪い悪い。別に喧嘩してたわけじゃねぇよ」
いつも通りの笑顔で潮江先輩は、佐吉と神埼先輩の頭を撫でた。
よかった、と肩を下ろすと、後ろからグルルと喉を鳴らす声が聞こえて、背中をとんと押された。振り向くとそこには、もももももももんじろうのドアップが!!!!
「う、わぁああ!!」
「大丈夫だ団蔵。じろうはお前を敬っている」
「え、え!?」
「じろうが俺を襲っていると思って俺を庇ってくれたんだろ?こいつだってそれぐらい解ってる。誤解だとでも言いたいんだろ。お前がじろうに敵うわけないと解っているのに立ち向かった、その根性に尊敬してんだよ」
土で汚れた袴を掃い、もんじろうの頭を撫でる潮江先輩。嬉しそうに目を細めて潮江先輩にすりよった。
なんだ…。怒ってるのかと思った。
「俺が戻るまで、こいつの相手をしていてくれ」
僕の頭を撫でて、潮江先輩は一度汗を流してくると、先輩は井戸へ向かった。
あ、相手をしてくれって言われても…、とでも言いたそうに、この場にいる三人は自分よりもはるかに大きい体の生き物をじっと見つめた。
「………あ、あのさ」
「…」
「……き、傷つけようとして、ごめんね…」
はたして僕の言葉は通じているのだろうか。とは思ったが、その後すぐに、もんじろうは僕のほっぺを舐めた。
「!ぼ、僕もじろうって呼んでいい!?」
「!」
更にぺろりとほっぺをなめてくれて、僕はじろうの首に抱きついた。うわ、本当にふわっふわしてる!
「おぉ!団蔵もじろうも仲直りだな!よかったよかった!」
僕は神崎先輩がそう言い、もんじろうの体に抱きついた。
「うおー!ふわふわしているぞ!背中に乗って良いか!?」
神崎先輩がそういうと、じろうは背を低くして、神崎先輩を受け入れた。
「うおー!高い!すごいな!」
「ぼ、僕も乗っていい?」
やっぱり佐吉も興味があったみたいだ。神崎先輩の後ろに佐吉も乗り込んだ。うわぁ、凄い高い。首にしがみついてるだけなのにもう地面から離れた!
高い!高い!怖い!うちの馬より高い!怖い!高い!怖い!怖い!!
「おぉ、なんだもうそこまで仲良くなったのか」
顔を拭きながら、潮江先輩が戻ってこられた。
「すまんお前ら、少し休憩させてくれないか」
「「「はい!」」」
縁側に座る潮江先輩は、手にお饅頭を何個も持っていた。食堂にでも行ってきたのかな。
「団蔵」
「は、はい!」
「これをそいつに上げてくれ」
「えぇ!?」
「俺から一本取ったらやる約束になってたんだ。お前からやってくれ」
じろうの首から離れて潮江先輩の元へ向かうと、お饅頭を一つ手渡された。こ、これをあげるんですか!?僕も一緒に食べられたりしませんか!?
「大丈夫だ」
「……」
見上げるぐらいの大きさのじろうの下へ歩み寄る。うぅ、やっぱり、改めてみると、怖い。
「…は、はい!」
「!」
さようなら僕の手
と一度覚悟はしたのだが、べろりと手を舐めるように、お饅頭が消えた。見上げると凄く幸せそうな顔をしたじろうがもぐもぐとお饅頭を食べていて、僕はもう我慢できなくて、また首にしがみついた。もふもふ!
首にしがみついていたのに、潮江先輩にひょいと持ち上げられて、僕はじろうの背中に乗せられた。
「じろう、そいつら振り落とさない程度の速度で山走って来い」
「♪」
「え、」
「潮江」
「先輩!?」
潮江先輩がじろうの顔を撫でると、じろうは体勢を塀の方へと向けて、すごい力でジャンプして塀を飛び越えた。
それに驚く暇も無いぐらい、凄い速さで裏裏山まで走り抜けるじろうの背から見る景色が、いるもと違って、どんどん景色が後ろに流れていって、とってても気持ちいい!
「うおー!じろうは本当に早いな!」
「こ、怖いけど!気持ちいいですね!」
「凄い!凄い早ーい!」
手綱も無いのに縦横無尽に走り抜けるじろうに、僕らは夢中になった!
「……帳簿付けは明日にするか…」
「潮江さーん」
「エーフィッ」
「あぁ翔子、とめ」
「あれ?もんじろうは?」
「今会計委員の連中と裏裏山まで行ってるだろうよ」
「そうですか。あ、お茶入れてきましたけどどうです?」
「あぁ、貰う」
「お饅頭もありますよー」
「悪ィな」
「エーフィ!」
「おう、ほら、半分こだ」
「♪」
「すいませんすいません」
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神楽様へ捧ぐぅうううううううううううううう!!!!
8888hitおめでとうございます!そしてご来場ありがとうございます!
リクエストどおりほのぼの出来ましたかね!?!?!?
今回は団蔵視点でお送りさせていただきました!!!!
文次郎だしもんじろうなんで
会計委員会の下級生で送らせていただきました!!!!!!!!!
ほのぼの出来ましたかね!?!?!?!?
(ここが不安)
>「……帳簿付けは明日にするか…」
>「……帳簿付けは明日にするか…」
>「……帳簿付けは明日にするか…」
↑絆wさwれwてwいwるwwwwwwwww
ほのぼのしちゃったのは文次郎でしたーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwすいません
改めましてキリ番hitおめでとうございます!!
これからも「嗚呼、桜か。」を宜しくお願いいたします!!
追記:ミキティーはいいんです!!!!!!!あいつはいまごろユリ子たんのいちゃいたしてるんで大丈夫です!!!!!!!!!
伊呂波
神楽様のみお持ち帰り可
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