キリ番hit 晃 様リクエスト
魔法パロの続編
学園長先生、伊賀崎孫兵を呂組寮に移動させていただけませんか?
何故じゃ?
マグル生まれでいろいろあった身なのに、さらに折角仲良くなった5人と誰とも寮が一緒じゃなかったんで可哀相だなと思いまして
うむ!許可する!
「いいってよ」
僕はその場でずっこけた。
「ちょ、名前先輩!いいんですかそれで!?」
「学園長先生がいいって言うからいいんじゃない?」
「僕は組み分け帽子に伊組寮って言われたんですよ!?」
「組み分け帽子に決定権はないさ。言ってしまえば最終判断は学園長先生だしね」
パンと先輩が手を叩くと、僕のローブについていた紋章は《伊組》の紋章から《呂組》へと形を変えた。
頭を撫でて、名前先輩はさぁ寮へ戻ろうか。と手を引いた。さっき来た道とは違う道。僕は先輩の手に引かれて、《呂組》の寮へと足を運んだ。
組み分け帽子が、僕だけ「伊組寮」と言ったのには理由があったらしい。
「伊組寮」とは代々成績優秀者の集まるような寮だという。なのに何故僕が伊組寮になったのか。それは僕が「パーセルマウス」という存在だからだという。
魔法界でもそうそういるもんじゃないと名前先輩に言われたことがある。これが原因だろうなと組み分け後に出会った名前先輩に残念そうな顔をして言われた。
その時凄い絶望感に襲われた。
作兵衛とも、左門とも、三之助とも、数馬とも、藤内とも一緒じゃない。それに、名前先輩とも違う寮。成績優秀者のあつまるような場所で、僕がやっていけるなんて到底思えない。先輩方もきっと気難しい方々なのだろう。
情けないことに後の不安と緊張で、僕は涙を流してしまった。
それを見て先輩が、「寮かえられるか頼んでみようか?」といってくださったのだ。
まさか、本当に入学初日に寮が移動になるとは…。
「壱,弐,酸,アルカリー」
名前先輩が扉の前で合言葉を呟くと扉の太ったレディはニコリと笑い寮への扉を開けた。
「孫兵!おまえ呂組になったか!?」
「おぉ孫兵!寮かわれたのか!」
「良かったじゃねぇか!」
「うん、本当に良かった!よろしく!」
扉をくぐってすぐ、談話室の暖炉の前には作兵衛と左門と三之助が、僕と名前先輩を出迎えてくれた。
「まだ入学式だったから寮の移動が成功したんだろうね。授業が始まってたらちょっと難しかったかもしれないけど」
ドサリとソファーに腰をうめて、名前先輩はテーブルの上にあるお菓子を口に運んだ。
「名前ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
「うるっせぇよ小平太!!他の子はもう寝てんだから静かにしなさい!!!!!」
すると、ドタドタと凄い足音が寮の階段から駆け下りてきた。その後ろからもう一人、顔に傷のある人もおりてきた。だ、誰だ。先輩方かな。
三之助たちは声の主が誰だか解っているからか「うわぁ」と声を漏らした。
「おい!パーセルマウスのヤツがうちの寮に移動したって本当か!?」
「小平太…うるさい………」
「何処で聞いたのその情報?」
「さっき安藤先生にお逢いしてな!大層残念がっておられたぞ!お前が伊賀崎か!!」
「う、うわぁはい!!」
「よく来た!私は七松小平太!名前の友人だ!クイディッチ実行委員会をしている!ポジションはビーターだ!呂組へようこそ!!歓迎するぞ!!」
「私は中在家長次……図書委員会の者だ…。クイディッチでは…キーパーをしている……。よろしくな…」
「い、伊賀崎孫兵です。宜しくお願いいたします。こっちは友達のジュンコです」
「ジュンコか!綺麗な蛇だな!お前もよろしくな!」
大きな声で、大きな身体で、笑いながら、七松先輩は僕の背中をバシバシと力強く叩いた。
この人たちも、僕らを受け入れてくれた。お二人の先輩方と篤く握手を交わして、作兵衛たちも自己紹介をしていた。
「お前も私の委員会に入らないか!?」
「ダメだよ小平太、孫兵くんは魔法生物飼育委員会に入ることに決めたんだから。ねぇ?」
「は、はい」
「何だと!それは残念だ!」
「もそ…」
僕はあの後すぐ竹谷先輩にご挨拶に向かい、先輩の誘ってくださった魔法生物飼育委員会に入れていただくことになった。
ガシガシと頭を撫でられ、凄く恥ずかしかった。
すると突然、
「おい名前!貴様何故我々の寮に入った"例の伊賀崎"を呂組寮なぞに移動させたのだ!!」
「名前テメェ!!パーセルマウスなんて貴重な人材を呂組寮に入れていいと思ってんのか!?」
ザザザザ!と大きな音を立てて、今度は暖炉の中から先輩らしき人が二人出てきた。そして七松先輩と僕の間にわって入って名前先輩へと叫びだした。
え、なんで暖炉から。
え!?
「学園内でフルーパウダー使うなよ!お前らまた魔法省のネットワークにない道作りやがったな!?」
「喜八郎が移動に便利だからと作ったのだ!そんなことより私の質問に答えろ!」
「そんなことより呂組"なんか"とは失礼だなお前ら!伊賀崎くん自身が望んで呂組に行きたいと言ったんだ!」
「認めん!認めんぞ!い、伊賀崎!」
「わぁああはい!?」
ガシリ!と僕の肩が軋んだ。
「私は伊組寮四年魔法制限作法委員会委員長代理の立花仙蔵だクイディッチではシーカーをしている!」
「同じく会計委員会の潮江文次郎だ俺はチェイサーをしている!」
「お前、今からでも遅くは無い!伊組寮へ戻れ!こんなバカどものいる寮でその力を持て余すとは勿体無いぞ!」
「誰がバカだとこのやろう!!小平太も怒れ!」
「おぉ!仙蔵私も今の言葉は聞き捨てならんぞ!!」
「…もそ…」
「そうだ!優秀な魔法使いたるもの学園一ギンギンに魔法を学べる伊組寮で過ごすべきだ!!」
「え、え!?」
「もうやめろってば!学園長先生直々に寮変更を認められたんだぞ!!孫兵くんを困らせるな!」
「それを認めない言っているんだ!!」
「このやろー!よーし今から決闘クラブ行くか!?仙蔵のやろう今日こそ再起不能にしてやる!」
「望むところだ!行くぞ文次郎!」
「おうともよ俺らが勝ったら伊賀崎は伊組寮に戻してもらうからな!!」
「行くよ小平太長次!二人とも私の援護しろ!」
「おう任せとけ!」
「…もそ……」
バタン!!!!
大きな音を立てて、そして全員が、寮を出て行った。
思わず一連の出来事にポカーンとしてしまう。
パーセルマウスという存在がまさかこれほどまでに貴重な存在だったとは思わなかった。
さっきのお二人は伊組寮の先輩だと言っていた。僕らが本来御世話になっているはずの寮の先輩だ。
あそこまで僕らの存在を求めてくれて、認めてくれて、僕は物凄く気恥ずかしくなった。
「なぁ、孫兵」
「さ、作兵衛?」
ポスンと肩を叩く作兵衛はいい笑顔をして、
手には、二本の縄。
「どっちがいい?」
「へ?」
縄の先は、左門と三之助。
「これから先、同じ寮の人間同士、よろしくな?
で、移動教室の時に縄持つだろ?
眼を離すとハイスピードでいなくなる左門と、
力強く己の道を行く三之助。
どっちの縄持ちてぇ?」
作兵衛の眼はマジだった。
僕、伊組寮でよかったかもしれない。
僕の学園生活に幸多からんことを…なんていうか、濃い先輩たちしかいなのかな。
「ただいまー」
「あ、名前先輩!」
「ただいま孫兵くん」
「あれ、他の先輩方は…」
「固まって倒れてるんじゃない?」
「…!?」
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うおおおおおおおおおおおおおキリ番ヒットおめでとうございます!そして、おめでとうございます!!
どんだけ魔法パロお気に召していただけたんですかwwwwwwwwwwwwwwwwwww
これ凄い思いつきでかいたやつでしたのにーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
続編もお気に召していただけると嬉しいです!!!!!
アッー!波組寮の人出てないですねーーーwwwwwwwwwwwwwwwwww
不運ですね不運ですねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
伊呂波
晃 様のみお持ち帰り可