黒執事パロ
『っん、ちょっ、カズさん…!』
「何ですか、お嬢様」
『な、何ですか、じゃありませんよ!!』
「…大丈夫だ、誰もいねえから」
……いやあのここに居ます。
とは、言えず。ドアの隙間からあいつらのイチャコラを見る。
……今言い方古いと思った奴前でろ、前。つうか知ってるお前も古い。
はあ、誰が好きこのんで人のイチャコラを見ないといけないんだよ。てか先輩は絶対俺の存在気付いてるし。しかし昼食を渡しに行…逝かなくちゃならない。早くしねえと冷めちまうし。けど今入ったら確実に天に召されるし。そこのお前、分かるか?この葛藤。
例えるなら兄妹が恋人連れてきて 親がお菓子持っててあげなさい。て言って部屋の前まで行くが楽しげな声に部屋を開けて戸惑うようなあれだよ、あれ。
ちょ、俺のライフガードは、と。
逝く
逝く
ドラ〇もん。
まじか。
まさかあの青いたぬき基自称猫つうライフガードあったぞ。
よし、ドラ〇もおおおおおおおん!!
…………………………。
こねえ…!!!ちょ、なんか恥ずかしいじゃねえかよ!つうかイタくね、俺?だ、誰も見てねえよなっ?
不安になりキョロキョロ見渡すが誰もいない。ほっ、と安堵の息を吐く。
とりあえずこのふざけたライフガードを捨ててもう一度ライフガードを出す。
逝く
逝く
のびの〇太
………の〇太でどうしろと…?!
アイツ役に立つのか!?即答で否だろ!!!
ざけんな、の〇太なんかよりよっぽど俺のが役に立つ。
もう一度手持ちのライフガードを捨てる。……なんか遊〇王みたいな気分になった俺は可笑しいのか。可笑しいよな、つうか手持ちがの〇太って一発で負けるだろ、KOだろ。
とりあえず再びライフガードをとる。
〇び太
のび〇
の〇太
何か全部のび太になったんだけど…!!!!
ただ伏せ字が変わっただけじゃん!!おまっ、えええええ!?
一人であわあわと混乱していると俺の前に影ができた。
「何してんスか?」
「っわお!おま、静かにしろ!!」
「自分が一番五月蝿いって気付いください」
ぐ…っ!‥アカヤのくせに生意気。
…空夜に似てきたなオイ。
空夜が二人とかある意味勘弁だ、あの生意気さは一人でいい。いやまあアカヤは元から生意気だが。
「で、トモキさんはさっきから何してんスか?」
端から見てたら変人以外の何者でもないスよ。あ、元からか。
本当空夜に似てきたな。
空夜とダブったぞ、今。
はあ、と大きくため息を吐きながらさっきまで覗いていいた扉を指差す。
「え、こっちなんかあるんスか?!」
「あ、いやまあ…あるっちゃあるが」
「ちょ、見てえ!」
「っうわ、おま…!押すなバ…!!」
カ、
「「「『………………』」」」
押されれば少し開いていた扉が必然的に全開きになる。そして俺たちは本当にただの主従の関係かと疑いたくなる二人と嫌でも対面してしまう。
「は、ハロー」
引きつる顔でヘラと緩い笑みを浮かべる。そうすれば半分押し倒されていた空夜はかああっと顔を真っ赤にする。
あ、今の空夜可愛い。
まあそう思った束の間半殺しにされたのは言うまでもない。
ある料理人の噺
(理不尽な…!)
―――――――
別館サイトにて10万の。
引っ張りだしもの、