「っゲ、ゲームセット・ウォンバイッ! 越前、7−6!!」


慌てたような審判の声が辺り一帯に響く。




「あの、…真田が負けた…?」

まだ現実が認識できないのか、したくないのかはしらないけど試合が終わったというのに騒つきが一切ない。歓声一つぐらいくれたっていいじゃんか。


つーか納得しろつーの、失礼だな。私だって頑張って勝ったんだから…、まあ今はそんなことはどーでもいいや。

……ふはあ…、まじ疲れた‥。
日が当たり温かくなったコートをベットに横になる。


正直、テニスは好きだけどもうこの人とはやりたくないね。疲れすぎてもはや苦笑さえ洩れてこない。

もう雨に打たれたんじゃないかって思うぐらい濡れている制服をパタパタ扇ぐ。絶対怒られるよこれ。おかーサン怒るとマジ怖いからなー。ちなみにジャージがなかったから制服で試合をした、勿論スパッツは履いている。


そんな事を考えながらボーッとしていると周りに影ができた。


ん?と思い上を見やれば、


「一年、名前は?」


真田 弦一郎がいた。
そして変わらぬ仏頂面で私に問いかけてきた。

ねえ、これってさ。私の自惚れじゃない限り、

『越前、…越前 空夜』

「俺は真田弦一郎だ」


認められたって思っていいんだよね。

私は「そうスか」と軽い返事をしてへらりと笑った。そんな私を見ながら真田さんは口を開く。



「空夜、約束通りお前が男子テニス部に入るのを認めよう」

『!…とーぜん』



改めてこう言われると擽ったいような嬉しいような。私はそれを誤魔化すようににいと小生意気に笑ってみせた。すると呼応するかのように真田 弦一郎はふっと笑った。


勝ちました
(まだまだ…かな?)


――――――
テニスとかわかんない(^q^)
技はあるキャラたちのを参考にごにょごにょry




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