…まっさか。偶然、偶然、ぐーぜんだよね?てかそうであってほしい…!
いや、待て待て待てまてまて。確かリョーマのお母様の名前は倫子さん。
そして、私のおかーサンも倫子さん。
そしておとーサンの名前も経歴も一緒。
そしてそして、その2人から生まれたのが私ー。
はい、同じ。
あっはっはっはっはぁー
じゃねぇええええああああ!!
納得したくねえ!いや納得できるか。死んで生まれ変わったと思ったら漫画の世界の子供?無理無理、信じられるか、
と言いたいところだが、信じなければ目の前のうっざいが嫌いじゃない親父や綺麗なおかーサンの存在を否定することになる。…それだけは避けたい、この人たちは私の親なんだから。
…まあうん、私の仮設があってたとして私はその二人の子供。しかし原作ではリョーマは一人っ子の筈。
私には兄や弟は、いな――…、
いや、待てよ?目の前のコイツなら――、すっと見定めるかのように目を細め親父を見る。急な事にびくり、と肩を揺らしながらも私を見つめ返す親父。
『――…かくし子っている?』
「おい三歳児。三歳児がなに恐ろしいことを口にしてんだぁ?」
『ハッ、その反応…!もしかして―!!おかー、むぐう!!』
「いるわけねーだろうが!!我が娘ながら怖えわ!」
どうやらこの反応だと本当にいないらしい。居たら居たらあえなく我が家は崩壊だが。
ふむ、ということは、私がリョーマの立ち位置だったり…?
…いやいやまさか。多分リョーマの姉的ポジションだろ、うん。姉的、ね。
成り代わりました(仮)
((仮)だからね、まだ決まってないからっ)