デイダラ | ナノ
※下品
※性描写注意





















12時を少し過ぎた頃いつも通り華麗にデイダラくんのベッドにDIVEしていつも通りデイダラくんのカラダをこねくり回そうとデイダラくんの部屋に忍び込むと、今日はなんだかいつもと様子が違かった。いつもならドアを開けた瞬間デイダラくんの大好きな爆発物で出迎えてくれるのに、今日はそれどころか殺気すらない。気配は確かにあるのに。あれっと拍子抜けしながら膨らんだ布団をそっとめくると、目的の人物はそこにいたわけだがまあなんともあられもない格好で横になっていた。寝惚けながら着替えたのだろうか、寝巻きはところどころ肌けている。いただきます、とその体の上にライドオンした。

「デイダラくーん?」
「…う、」
「どしたの?」

あまりにも抵抗がないのでちょっと不安になった。いつもならこの状態になるまでに早くて30分かかるのに。顔を覗き込むと、今起きたらしい月夜に淡く光る青い瞳はとろんと悩ましげにこちらを力なく見つめている。えっ。私は今とてつもなくときめいている。これは「やさしく…シテ…ね…?」の目だ。あのツン全開なデイダラくんの思いもよらぬデレに私の指先は初めて女を抱く男のように情けなく震えて、そして目の前の餌にがっつこうと暴れている。きっとこの呪われし右腕を切り落とされても鎮まないだろう。一言で言うとむらっときたのでとりあえず半開きの唇に噛みついた。

「…っ、ぅ、んん…!?」
「…デイダラくん、お酒飲んだの?」

口内に広がる独特の苦いような甘い味。これですべての疑問が結び付いた。おそらく野郎共の間で酒飲みが始まる、実はデイダラくんは酒に弱い、けれどそれを誰かに馬鹿にされ煽られる、挑発に乗って意地を張ってがぼがぼ飲む、酒に飲まれる、ふらふらと自室に戻って深い眠りについたところなう、だろう。あながち間違ってないと思う。

「あ…あんた、いつのまにはいった、ぁ?…っ!?」
「ついさっきだよ」

抵抗することを忘れた腕を軽く押さえて、さらさらと流れるきれいな金の髪の間からちらりと覗く耳にちゅっと口付け、ぺろりと舐めてみる。反応が新鮮でぞくぞくする。ようやく状況を飲み込んできたらしい彼は次第にじたばたと抵抗してきたけれど、女の私でも容易く動きを封じれることから、どうやら浴びるように酒を飲んだらしい。明日二日酔いに苦しむ顔を見るのが楽しみだ。しばらく耳をぺろぺろ舐めて、艶めかしい首筋に口付けを落とすと、静かに息を吐く音が聞こえる。

「かわいい」
「やめ…、っ」

どうしよう、物凄くかわいい。いやらしい。私の股間にぶら下がってるナニかがあったらそれはもう爆発しそうなくらい芸術になってるだろう。左手で肌けた寝巻きの間から胸の突起をつまんで、もうひとつのほうに舌を這わすと小さな声と共に体が時折びくりと小さく震える。

「どーしたの?」
「…るせぇ…っ!」
「…ねえ、どーしたの?」

右手で焦らすように下に這わしていくとそこにはすでに元気なものがあった。なんだか物凄く楽しくなってきてしまった。この分だとすぐに達してしまうだろう。止まらない。きっと今の私は槍が降っても大蛇丸が飛んできても止められない。

「!?…っは、ぁ」
「かわいいなあ…」
「、う、ぁ、っ、」
「ねえ、今どんな気持ち」
「…ふ、や、やめ…っ」
「やめていーの?」
「……、っ」
「じゃあやめちゃお。ごめんねひどいことして」

長い髪が肌にべったり張り付いて、酸素を求めて大きく呼吸をする。汗か涙かわからないものに濡れた瞳が一瞬揺れて、すぐに悔しそうに歪んだ。あーあぞくぞくする。なんてかわいいんだ。とんでもない、とんでもなく私は興奮してる。指先にまとわりついたそれをぺろりと舐めてみる。夢じゃない、デイダラくんのそれはもう、ええ、はい。

「つらい?」
「……っ、」
「いいよ楽になって」
「…は、」
「ひとりでしてよ。」
「…っふざけんなてめぇっ…」

デイダラくんの力の抜けた腕を掴んでそれにあてがい、無理やり掴ませてそれを両手で包む。

「、っ、やめ…っ」
「上手上手」

お酒のせいなのかなんなのか、デイダラくんのかわいい顔が真っ赤。デイダラくんの手のひらを通じてそれがどんどん大きくなるのを感じる。

「んっ、ふ、」
「やだ、女の子みたいに喘いじゃって」
「…っ!…、っ」
「はしたないなあ」

しかも私はデイダラくんの手を包んでいた両手を離している。のに。ああなんて恥ずかしい子っ!しばらく夢中になってきたらしいその様子をニヤニヤしながら見守っていると、気付いたら手のひらの舌がべろべろとそれにまとわりついているじゃないか。いつもひとりで夜な夜なこんなことしてるのかな!かわいすぎるよこの子!

「、!…っ、ぅ、は、」
「うわ、たくさん」

僅かな痙攣のあとぴゅ、ぴゅ、と手のひらの中に撒き散らして、くた、とベッドに倒れこんでしまった。私に見られてるのがそんなに興奮したのかしら。そのまま気を失ったように動かなくなってしまった彼の投げ出された右手についたそれを舐めとる。これ、明日の自分の芸術に自分のもの混ざるんじゃないかな。そもそも彼の記憶に残ってるのかな。私は手のひらの唇とキスをして、そっとその手を自分のどうしようもない下半身にあてがった。おやすみデイダラくん。


110419
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