現パロ




ある冬の日ルシフェルが久々に帰宅して早々突然

「イーノック!温泉にいくぞ」

などと言い出して、
イーノックも訳がわからないながらも多分そこら辺の銭湯にでもいくんだろうと踏んだところ
いきなり新幹線に連れ込まれて他県への旅路につく。


どこに行くんだと尋ねれば、かなり遠出をすることがわかる。
もう日も沈む時間にそんなことを言われて帰りはどうするとまた尋ねれば、

「そうだなぁ、明後日の午後くらいなら新幹線も空いてるんじゃないか?」

などと素っ頓狂な答えが返ってくる。
こうなったルシフェルをイーノックが止められるはずもなく
呆れつつも諦めて、
前向きにとりあえずイシュタールとサリエルに二日間学校を休むことと、連絡を頼むメールを送ろうとしたけれど、
思い直して、二日間を数日間に訂正して送る。
ルシフェルのことだから、なにが起こるかわからない。賢明な判断。


新幹線に長いこと揺られ、電車を何度か乗り換えて、循環バスに乗り込めば、そこは既に見知らぬ雪深い温泉街で。独特のいいんだか悪いんだか判断つかない香りが立ち込めていて。

あれよあれよといううちにこんなところへ流されてしまった自分に嫌気が指しつつ、しかし悪いのはルシフェルであることに違いないので、幾分か気分が軽くなる。

「よし、それじゃあ宿を探そうか」

と、まさに自分をここまで半強制的に連れてきた張本人の口から無計画を絵にかいたような発言が飛び出す。
そう、ルシフェルは仕事(?)から家に帰るまでの間に温泉へ行くことを思いつき、イーノックを巻き込みそれを実行に移したのだった。

文句はつきないけれど真冬の寒空の下、野宿は命の危険があるので無言で宿を探し始めるイーノック。

「あそこなんかいいじゃないか。」

ルシフェルの好きそうな大きなホテルに目をやっていたイーノックに、その目的の宿を指差しながら言った彼の指し示す先は
寂れた民宿。(露天つき)
意外に思ったのが顔に出たのか、こういうところの方が情緒があっていいんだよなどと久々にまともな意見がでて来る。

彼がこういうなら自分に拒否する理由もないのでそのままチェックイン。空いててよかったような悪かったような。

さっそくお目当ての温泉に入るルシフェルとイーノック。もっともイーノックは別だけれども。


そして露天風呂で語らうルシフェルとイーノックや、温泉街で浴衣にちゃんちゃんこで温泉まんじゅうを頬張る二人とか、足湯につかる二人とか、公衆浴場を梯子する二人とか妄想していました。


眠くて文章構成力が著しく低下しているので読みづらいうえにどうでもよい戯言です。
ふっへへ、現パロはほのぼのでなんぼ


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