幸せなルシイーについて本気だして考えてみた



イーノックはメタトロンとなり
神の代理として天使を超越した天使となりヒトの心を忘れて、それと同時に過去の記憶も消え去ったとして。
ルシフェルは神に仇成す者としてなんやかんやで堕天するとして。


結論から述べれば
二人が幸せになるには人間として生まれ変わるしかないと思います。
堕天とかそういうことではなく、お互いが自分の持つ強大な力を使って完全にヒトになる。


その為には先ずイーノックがヒトの心と過去を思い出さなければならないので、
それについてはアークエンジェル達が大きく影響してくれると思います。
ガブリエルやラファエルなんかはメタトロンとなりイーノックでなくなってしまったことを気遣うと思いますし、ウリエルはイーノックであったことを思い出させようと躍起になってくれそうです。
そんなこんなでメタトロンの中になにか引っ掛かりが生まれて
極めつけはミカエル。
ミカエルを目にする度に引っ掛かりの産まれたメタトロンはなにかの陰がちらついて。
ミカエルの、なにかルシフェルを彷彿とさせる言動からイーノックの心と思い出に気付けばいいです。いいですね。
そうなりゃ話は早いわけで。

あとはサタンなりなんなりになって冥界を統べるルシフェルに自らの器を使ってあの頃に戻ろうというようなニュアンスの台詞を伝え、
そんな一言の伝言でもルシフェルにとっては理解するに十分なわけで。


ルシフェルはメタトロンはイーノックであったことを思い出すまでの長い間ずっとどうすれば救いがあるか考え続けていて、ヒトになる道に思い至っていて
あと必要なのは、自らの力と同等かそれ以上の自分と反対の力とイーノックだけの状態。
そんな中イーノックに戻ったメタトロンと自分以上の正の力をもつメタトロン。材料は揃った、さぁヒトとなろう!
となり。


先ずルシフェルがメタトロンの力で実体、ヒトの体をつくり、力を相殺させて失い、魂を器に移す。
イーノックは器はすでに昔のものがあるからそれに魂を移す。

これで晴れてヒトとなることに成功すると。

こういう形だと情緒もへったくれもありませんが、物語になればそりゃ感動的なんですよ多分。


実はこうもうまく成功したのも全て神の思し召しであってそういう運命だったとか。
途中までの辛さも全てここにいくまでの礎だったという神の達の悪いいたずら。なんたって二人とも神のお気に入りだもの!


あとはヒトとして有限の時を
神が運命づけた、転生していく無限のなかで永遠に共に過ごすハッピーぶり!


まぁ後は地上界での話になるのですが、
ヒトになることに成功して、昔の思い出の場所で再開した二人は一緒に昔のように何気ない日常を人間として過ごすわけです。

きっとイーノックはまた農業をはじめて、ルシフェルはヒトの体になかなか馴染めなくて農業もうまくいかないし、疲れるしでイーノックにもう貴方は家で休んでていいから!みたいに足を引っ張りまくる。
しかし休んでるばかりじゃ申し訳ないとおもって料理は頑張ってみるんですよ。
そして元からあったセンスや、創世時代から蓄積している知識でみるみる才能を開花させ一流料理人になる。
そこにイーノックの丹精込めて作った作物が合わさりもういろんな人に食べてもらいたいくらいの料理が出来上がると。
そうなればレストランをやろうという流れも必然!
瞬く間に町で有名な美味しいレストランのでーきあーがりー。
店主のルックス、小間遣いの人柄もありそりゃあ人気店になりますよ。
そんな日常もいろんなことがあって、愛し合う二人で一緒に過ごしていく毎日。
ある日ルシフェルは家の中でぼーっとしながら畑いじりしているイーノックを見ていて
ふとこれも神の作った運命で、ふつうはヒトになるだなんてことは不可能なんだろうなとかいろんなことに気付くんだけど、そんなことを考えてたってもう自分には意味はないし関係もない、
イーノックと一緒にいられれば
昔の私からしたら一瞬のように短いこの人生も輝けるんだから人間とは素晴らしいな
みたいな感傷に浸ってまた人間じみた自分に心の底からの笑みが零れるんじゃないかなぁという妄想。


そしてまた月日は流れ、二人とも歳のいったおじいさんになる。
レストランで有名な二人の為に町の人達がいつも顔を出したり差し入れをくれたりして二人ともなに不自由なく老後の日々を過ごすんですよ。
働かなくなって、穏やかに、ゆっくり流れていく時を全身で感じて楽しみ、昔話に華を咲かせる毎日。
ある夜二人がベッドのなかでいつものように語り合っていて
相変わらずのルシフェルのながーい蘊蓄に静かに耳を傾けるイーノック。
いつしかイーノックからいつもの短い返答がかえってこなくなってルシフェルが
なんだイーノック、もう寝たのか。お前は最初から言うことを聞かなかったからなぁ。まぁいい。私も眠くなってきたよ。おやすみイーノック
って言って二人の勝ち取った有限の一生がゆっくり穏やかに幕を下ろすんですよ。


そして冷たくなった二人をいつものように様子を見に来た町の人がみつけて、
二人の思い出の場所に一緒に埋葬してあげる。
町の人は皆ふたりの死を悲しんでないて泣くんです。皆。



なんて幸せだろうか!



また次に生まれてくる時も二人は一緒なんですよ


っていう妄想です。

小説にしたいけれど長いので無理そうです。

お付き合いいただきありがとうございます
こんな下らない妄想に


いやぁ幸せになっていただきたいものですね二人には。



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