しまった、やらかした
ひょんなことから何のポケモンが好き?という話しになった
それくらいは別に何でもない
犬派?猫派?と聞くくらいどうでもいい話題作りのうちの一つだからね
問題は女の子が放った一言にみんなが同意したことです!
「私、虫ポケモン嫌い!」
だって気持ち悪いんだもん。と品の良さそうなドレスを着た女の子が顔をしかめて、それに取り巻きが同意する
格闘やらドラゴンやらが好きな男子達は、好きな可愛い女の子に同調しただけだろう
だがしかし!マイエンジェルアーティ君やうちの自慢のフシデたんを馬鹿にするような台詞は許さん!
「私は好きだよ」
そう平然として返してやると、相手は見るからにむっとしていた
だがしかし、君らのママンと同じ歳位の私に勝てると思うなよ
覚悟しやがれ
そして結論だけ言おう
「ね?ナガレちゃん、きちんとごめんなさいしましょ?」
論破したらめちゃくちゃ泣かれた…くそぅ、やりすぎた
まぁ、こちらは悪くはないので謝りませんけどね!
「虫ポケモンを馬鹿にされて黙ってたら私の家にいる虫ポケモン達に悪いです。なのでそこを謝ってもらわない限りはこちらも謝りません」
先生は正論を吐く私を物凄く困った顔で見ていた
まぁ、自分が先生なら同じ顔をしただろうな
虫ポケモンが嫌いだと言った子は最初は意味もなく喚いていた
しかし、全くもって折れる気のないこちらを見てか小さく蚊の鳴くような声で最後には謝罪を告げた
解ればいいんです、解れば!
「私もゴメンナサイ。一緒に遊ぼ?」
「うん!」
手を繋いで、部屋から外にでる
さぁこれで丸く治まっただろう
私のエンジェル達への謝罪も貰ったし、一応仲直りもした
このお子さま軍団の中で私は人気者だし、普段から喧嘩をふっかけている訳ではない
そう大きな問題にされることもないだろう
みんなでおままごとをしながら、作った笑顔で何事もなかったように過ごす
ちなみに、おままごとの家族構成は母一人に父五人、子供三人、ポケモン三匹である
…そして私は母役…一夫多妻制ならぬ一妻多夫制の開幕です
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[mokuji]
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