弁当はコンビニ派

昼休みになり休憩室に行くと、先にノボリがいた

今日は挑戦者が少ないから、長い時間休憩できる

隣に座ると、うーん…と珍しくノボリが唸っていた

手にはコンビニのロゴの入った小さめのビニール袋が握られている

最近出来たこのコンビニにノボリはよく行く

袋の中はどうせブラックコーヒーとランチパック。いつも同じ物でよく飽きない。

ボクはブラックコーヒーも好きじゃない。甘いのが好き

どうしたの?と未だ唸るノボリに聞いてみる

ちょっと首を傾げて

「いえ、少し」

気になることが…と珍しく歯切れも悪い

「なになに?悩み事?」

ボクでよければ聞くよ?と言うと、ゆっくりと口を開いて

「いつもレジにみえる店員の方なのですが」

おつりが出ないように支払いをすると、少し睨まれるような気が致します…だって

「…?逆じゃなくて?」

「はい。お釣りが出ると嬉しそうにされます」

「……。」

ノボリって、自分が想像してる以上に疎いと思う。ボク勘は良い

それってもしかして相手の子、女の子?と聞いてみたらそうですと平然と返された

「ノボリ」

「はい」

「その子、ノボリが違うレジに行くと不機嫌にならない?」

「不機嫌かどうかはわかりかねますが、視線を感じることが多々あります」

「他には?」

「いつもブラックコーヒーとパンを買うのですが」

クダリのものやいつもと違う物を選ぶと睨まれます

ノボリは戸惑ったみたいな顔して言った

相手の考えが本気でわからないんだと思う…ノボリはこーゆー好きとかどうとかって言うの、本当に弱いし疎い

ボク達モテる。女の子はバトル強い人好き。ボク達強い

「こちらとしては大変居心地が悪いので、少し遠回りですが違うコンビニに寄ろうかと…クダリ?」

「うーん、コンビニは変えない方が良い。たぶん」

「?」

ノボリはすっごい首を傾げてた

早く食べないと挑戦者来ちゃうかも。と伝えてエクレアを食べる

ノボリもブラックコーヒーを取り出す

「その子、ノボリに気があるんだよ」

なんてこと無いみたいに言ったら、隣でコーヒー噴き出してた



☆☆☆
恋愛に疎いサブマス可愛い
コンビニのは実話である←
え?夢主?知らんがな

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