圧迫し窒息す

☆あてんしょん
・なんか露骨です←
…OK?





覆い被さるように迫ってきたサカマタさんは、怯えて硬直する私の服を力任せに破いた

水流に連れられ、布切れとなってしまったそれらが遠退いていくのが視界の端に見える

ほんの鼻先の距離で曝された肌をまじまじと見つめて

「でら白いな」

とサカマタさんは口を横に裂いた

元々衣類など着ないのだから羞恥心など無いはずなのだが、彼に見られているところが熱を持って火傷してしまうような錯覚を覚える

そっと皮膚の表面を撫でられると、言いようのない感覚に変な声が出てしまいそうだった

「ん?どうした?ナガレ」

「……」

私の両腕を束ねてわざとらしく尋ねてきた彼は、優越感に浸っているんだろう…機嫌良さげな高い声色だった

こちらは未知の感覚に口を開けば情けなく喘いでしまいそうで、ただ彼を見上げることしかできなかったのだが、それは彼の優越感を深めたらしい

クツクツと喉を鳴らし、悪戯に触れてくる

人型をとっている為なのか、胸や内股を触られると身体中が痺れて喜ぶようにびくりと跳ねた

「や、やめ…」

「止めるとお前が辛いぞ」

言いながら、彼の長い指が股を割って中へと入ってくる

海水と共に侵入してきた指は無遠慮に中を掻き回し、そのたびに私の意思など関係なく背がしなる

甘い痺れが脳内まで浸食しているようだった

そこが更なる質量を求めてうごめく度、彼の笑みは深まり私は自らを抱き締めるようにして身を丸める

続けて与えられる快楽に気が狂いそうになる

なんとか逃げ出そうと尾を振ってみたが、呆気なく掴まれてさらに奥まで指を入れられた

もはや力の入らない両腕が自由であろうと意味は無かった

尾を引かれ、移動するすべを失った私は口を押さえて声をこらえ、与えられる快楽に悶えるしか残されていない

「ーー!ーー!」

「我慢をするな」

「む、無理…ですぅ……」

快楽に溺れかけている状態でも、彼が徐に脱いだズボンからはみ出たそれにゆっくりと血の気が引いていく気がした

ここで我を見失ってしまえば、私という1個体がただの雌に成り下がってしまう

そんな下らない私のプライドなど関係ないというように、足首を掴まれて雌の象徴でもあるそこを開かされる

抵抗なんて無意味だろうと最初からしなかった

この状況を脱するより、いかに早く終わらせるかの方が確実だろう…

そこにあてがわれた熱に、目をぎゅっと瞑る

多少慣らされても無理なものはやっぱり無理らしい

ゆっくりと内壁を押し進み子宮をみっちりと埋めて尚、それはまだ入りきっていなかった

彼は野生を一人で生きていただけあって、他の個体よりも巨大な体躯を持っている…だからってその…「それ」のサイズまで規格外でなくても良いのでは無かろうか…

内臓を押し潰して進められたそれが熱く脈打つ度、呼吸すらままならず目の前を泳ぐネクタイを縋るように握る

「あ……あぅ……」

「…大丈夫か?」

気遣ったような声色が降って来たが、生憎涙腺の緩んだ目では近くにあるはずの表情を窺うことは出来なかった

窺えたとして、こちらが気を使う余裕すらないのだが

浅い呼吸で殆ど溺れたように水中でもがいているなんて、海に住むシャチなのに馬鹿みたい

「何笑ってる…?」

「……?」

「いや…」

サカマタさんは何か言いたそうにしていたが、結局口を閉ざしたらしい

体内に収まったそれは、今の所動く気配がない

このまま律動を開始されたらあまりの圧迫感に嘔吐してしまいそうではあるが…無理矢理してきたくせに、こちらが慣れるまで待ってくれているらしい

意外に良い雄というか…なんというか…

額に何かがふれ、意識を戻すとサカマタさんの鼻先が触れていた

「……?」

「動くぞ」

ゆっくりと、入ってきたときと同じ様に体内を出ていくそれに想像以上の快楽を与えられ、唇を噛む

「ーー!」

「でら感じているようだな」

と目を細めた彼は満足そうだった

生き物は排泄にしろ何にしろ、入れるより出す方に快楽を覚えると言うがその通りだったらしい

子宮を突き破らないように優しくされていても、ものが大きいため充分すぎるほど感じてしまう

もともと呼吸ができなかったのに、さらに荒くなった呼吸のせいで頭がくらくらした

「さ、か…サカマタ…さん…」

「んん?なんだナガレ」

伸ばされた手が優しく頬を撫でる

もう何でも良いからこの圧迫感から解放されたくて、殆ど抱きつくように縋り付く

このまま溺れて泡のように消えてしまえれば楽なのに

アイパッチに見つめられながら遠退いていく意識で呆然と考えて、止めた

体内で膨大な量の熱がはじけた



☆☆☆
露骨?
なんかあっさりしてる?
まぁ、うん。
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