ブラック企業
ベル達と別れ、ヒウンタウンにあるプラズマ団のアジトを探す
ビジネスマンなどが行き来する人通りの多い街では何かを探してブラブラしていても浮きにくく印象に残り辛いし、印象に残ったとして特定の人物を捜すのは難しい
人目に付きたくない後ろめたいことだらけの俺としては楽で良い
そーいや、あのドレディアとトレーナーはジュンサーさんに連れて行かれたんだろうか…
少し資料を漁れば俺達がいた研究施設の名前にあたり、お縄を頂戴しているはずだ
例え逃げ延びたとして、少なくとも数日は毒が抜けずまともに動けないだろう
ポケモンと違い、人間は解毒しても直ぐには回復しない
アジトを見つけ、曇りガラスの自動ドアを潜る
わざわざジムの真ん前に隠れ家作るなよと思ったが、灯台下暗しってことらしい
冷静に考えれば、灯台の下だって昼間は明るい。隠れたいならその服を脱げ。
ビルのテナントを借りたためか付属のカウンター越しに、ゲーチス様の実物大写真が座っているのには流石に驚いた
こんな社長がいる店ならすぐに止めたい
いや、こいつこんなんでも、この組織のボス………気にしたら負けな気がする
ちょっとだけ魔が差して、ゲーチスの写真にヘドロ爆弾をぶつけようかと考えていると、カナタ!と名前を呼ばれ慌てて考えを振り払う
後ろを向くと、王子様が自動ドアをくぐり抜けてきたところだった
「カナタ、君に会いたいって言うトモダチがいるんだども」
「えっと、なんか嫌な予感が」
するんだけど、と続ける前にレントラーに組み敷かれていた
王子様の驚いた顔をバックに唸り剥き出しにされた牙を仰ぐ
痛いほど直線的な視線から出来ることなら逃げ出したかった
☆☆☆
この物語は♪
安心ブラック企業♪
皆様の明るい未来と暗い過去を作る♪
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お送りしております♪
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