何故僕は一人アメリカにいるんだろう。
急に決まったこととはいえ、僕は混乱していた。
ワールドカップの後、僕はクリフォードさんに留学をしないかと誘われる。僕なんかが良いのだろうかと怖くなりつつも光栄に思い受けた話。
トントン拍子に話が進んで今日がその留学の日。



エイリアンズ戦の後や、ワールドカップの時とは違い、飛行機の中は僕一人。



これから、本場アメリカでプレーを出来るのかと思うととても嬉しく思うのと同時に日本で出会った人たちと少しの間会えないのかと思うことへの寂しさ。


複雑な感情が渦巻いて、どんどんと心臓が早まる。

















「やっと着いた・・・」


『ようやく来たか。』


着いたと同時に出迎えてくれたクリフォードさん。
凄く、凄く嬉しいけど、何故か恐怖を感じてしまう。
しかも、英語が全く分からないのだ。


『・・・・・・』


僕が何をして良いのかと視線を彷徨わせていることに気付いてくれたのか、クリフォードさんは僕に着いてこい、とでも言う様な目で見た後、背を向けて歩き出した。


急に歩き出されたから驚いて体勢を崩してしまい、
僕の驚いた声と荷物が倒れる音が響く。


『・・・・・・』



あ、少し呆れた様な目で見られてしまった。

僕はなんだか急に恥ずかしくなってしまっていたたまれなくなって、自分の服の裾を掴みながら視線を落としてしまう。



ぎゅ



「え?」


視線を落としてじっとしていたら、クリフォードさんが僕の手を握り締める。


『お前は危なっかしいからな。』


言っていることは分からないのだけど、なんとなくクリフォードさんが心配してくれたことは分かった。




繋がれた手から体温を感じる。
それがなんだか嬉しくなってつい、笑みが零れた。










後書く
区切れ悪いです本当に・・・・
あ、本当にすみませんでした(スライディング土下座
しかし後悔はしていません。きっと
いつも、最高の萌を下さる管理人棗シンラ様に愛を込めて
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