憧れていた。
何故過去系かと言うと、憧れという感情は今では違う感情に変わっているから。

「―――、さん」
ほら
貴方の名前を呟き
貴方の顔を思い浮かべるだけで僕はこんなにも心が昂揚しています。


僕の生きる日常とは真逆の非日常を生きる貴方。
貴方が噂だけでの存在でも僕は憧れを抱きました。
そして貴方を知れば知る程貴方自身を欲するようになったのです。

僕は貴方が欲しいです。
貴方の自慢の弟さんや
貴方の敬愛する先輩や
貴方の信頼する人達、
そしてなによりも
貴方が嫌悪する情報屋のあの人よりも僕を一番に見て欲しいんです。

僕だけを、見て
僕だけを、思って
僕だけに、触れられ
僕だけに、一喜一憂し

僕だけの――


僕は貴方の事しか考えられなくなりました。

貴方は僕だけのものになってくれますか。

「ねぇ、静雄さん。」

―僕は貴方にだけに愛を紡ぐ―



8/11 更新
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