物語後半。ミラ離脱時
突き付けられる銃
震える指
「お前たちを殺せば、エレンピオスに返してもらえる。……ミュゼと取引した。」
「……ミュゼ………」
そう呟けば、自分に**はただのエサだったと残酷なまでに言った彼女に対しての黒い感情が押し寄せる。
でも、彼女を殺したって………**は……
もう、考えたくない。だって、僕が憧れていた人はもう
「いいよ……もう、好きにしてよ」
だから、早く終わらせてよ
それを望んで言い放つと彼は急に距離を縮め自分の胸倉を掴み銃をこめかみにあてる。
「なんでも受け入れて……そういうのがムカつくんだよ!」
「……って…僕だって、受け入れた訳じゃない……」
「じゃあなんでそんな目をしてるんだよ!」
なんでって言われても、もう何も考えたく無いんだ。
「お前は**に憧れてたんだろ?ならなんであいつが死んだ後もあいつを目指して生きないんだ!あいつは俺達に生きてて欲しいから死んだんだろ!?」
「ぼ、僕は**と一緒にいてくれたから強くなろうって思ったんだ!………でも、その**が死んで、どうやって生きろって言うんのさ!」
だからもういっそ僕を殺してよ殺して殺して殺して殺して
打撲音 吹き飛ばされた体 痛む体
それは僕がアルヴィンに殴られたことを意味する。
「お前は、なんであいつの最後の願いを分かってないんだ!生きろよ、**の為に!」
「無理だよ!僕は**がいないとダメなんだ!!だからもう殺してよアルヴィン!」
なんでアルヴィンは僕を殺しに来たはずなのに生きろって言うのさ
なんで僕を殺してくれないの
もう、わからないよ**
(ミラ←ジュード←アルヴィン)
人を守り果てた少女と
喪失感に絶望する少年と
少年を救い上げたい青年
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