異常は異常な結果しか残さない。
それが異常が異常である由縁


Reuslt



地下の視察が終わった翌日、
俺は理事長に呼び出された。


「で、俺に何の様ですか、理事長」

殺気とともに睨みつける。
まさかとは思うが、
理事長の考える事は大抵想像がつく。

理事長は殺気などなかったように平然として

「君には十三組に所属して、十三組の十三人に参加して貰います。」

やっぱり言った。
以前の俺なら普通に参加したかも知れない。
でも、俺には大切な生徒会メンバーがいる。

「お断りしますよ、理事長」
「十三組には必ず移動してもらいます。
後、君には一つ老いぼれに付き合って貰えないかな」
・・・・・・この人、俺の話を全く聞いてないのでは
と思いたくなる程見事なスルースキルだ。

それに
「拒否権なんて俺にはないんでしょう。
なら、さっさと終わらせましょう。」

そうして、理事長が取り出したのは八つのサイコロ。

「これを君に振って貰いたい」

雲仙先輩がやっていた奴か・・・・・・
やったことないから知らないが、
結果は異常なんだろうな。

そう笑ってサイコロを右手でまとめて振った。


結果は

「・・・・・・」

サイコロは点で組み上がる。
つまり、数字のない角の部分で固定され
八つ全てが一つの塔となる。

こんな事態は異常でしかない。

それが俺か
考えると笑えてきた。
声に出して笑いそうだ。
それに加えて、屈託した笑みを浮かべてな

「結果はもうわかったし
俺は帰らせて貰います。
それでは、さようなら理事長」

明日から十三組であることに落ち込む前に
先程のサイコロの結果に
自嘲してしまう。

あぁ、俺はやはり異常からしても異常なのだと


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