――さぁ、シズちゃん。俺とシズちゃんでゲームをしようか。
舞台はこの惨劇。シズちゃんが俺の魔法を現実的に実証出来たら勝ち。
逆に実証出来なかったり、シズちゃんが魔法を認めたりしたら、俺の勝ち。
俺が勝ったら服従の証として靴に口づけしてもらう。
さぁ、シズちゃん。
知恵比べを始めようか――
六軒島で起こった惨劇
どうすれば解けるのか、解かすつもりなど毛頭ない残酷な問題。
それを魔法ではなく人の手でやったことを証明する。
それが、あの忌ま忌ましい魔術師を名乗る奴が出したゲーム
「さぁ、シズちゃん。
六軒島で起こった事件、六つ全ての部屋が数珠繋ぎになっている密室の謎を解いてもらおうか」
「それは、全員が他殺では無いんだ。そして………」
俺の推理で戸惑った様子をしたあいつ。
テメェが起こした惨劇を俺は忘れる事が出来ねぇんだ。
「くっ、やるねぇシズちゃん。正直、シズちゃんがここまで出来るなんて想像していなかったよ。」
「俺は絶対に皆と池袋に帰るって決めたんだ。
だから絶対にテメェには負けねぇ。」
そう言い放った所で奴が俺に近付いてくる。
不気味な笑みを浮かべてる。
正直、本気でうざい。どうするか……
どう、奴を回避しようと考えると奴の不気味な笑い声が耳に届く。
「言うねぇ。でも俺は魔術師だよ。シズちゃんがいくら人間的トリックで説明しようとしても無理なんだ。
……いい加減諦めて俺に跪づいてよ。
跪づいて俺のものになって。」
絶対に諦めるものか。
「俺は絶対に皆と一緒に帰るんだ。あの、
うみねこのなく頃に」
跪づくのはテメェの方だ。魔術師
9/2 執筆
きーとに捧ぐ