「静雄さん、静雄さん、静雄さん。」
辛そうな顔で言うこいつに俺が出来る事なんてあまりない。
辛くても、一人で進むと決めてしまった正臣に俺は言葉をかけられずにいた。
その時唇に感じた暖かい感触。
「静雄さん、俺は貴方が……貴方といたい」
告げられた言葉に頷くしかなかった。
そうして俺は正臣を受け入れた。
「っ、ごめんなさっ……ごめ、なさい……ごめんなさい……」
正臣は俺が受け入れていても不安になるらしい。
俺を押し倒して、殴り、血を舐めて。
そうして謝って泣いてまた俺が生きている事に安心している。
だけど、正臣がやる行為を抵抗もせずに受け入れる俺がいる。
なぁ、正臣。俺もお前に依存しているようだ
8/22 執筆