3分。 それが言葉を無くして見つめあった二人が弾けるまでの時間だった。キスをして髪を掻き乱して衣服がはだけて、その行為はどんなものよりインスタント。 「愛してる」 赤い少年が決まりごとのように言って 「きれいごと」 緑の少年は嘲笑した。 そうして笑った二人は本能に従って絡まる。これが終われば二人はただの隣人であり幼なじみでありライバルであり唇や肌を合わせる関係では決してないのだけれど、幼い彼らには出来上がった熱を鎮める方法などありもしない。一瞬で高まって冷めればそれで終い。けどきっとまた高まって絡まる。いたちごっこのおままごと。 丹精込めた何よりも簡易的で簡潔なレンジでチンした二人の愛。 |