「達海、」
「んー?」


ドクペとタマゴサンドとお菓子諸々を買ってきてくれたらしい後藤からコンビニのビニール袋を受け取って中身を漁りながら生返事で答えた。すぐに続く言葉がなかったので催促するようにチラリと視線をやった。


「え、と、今日なんの日か分かるか?」


気まずそうに訊ねてくる後藤に眉を潜めてから、頭をフル稼働させてみたけれど一向に答えは見つからない。なんかあったっけ?第一今日が何日何曜日すら把握していないのだから答えなんて当然分かるわけないが。


「誰かの誕生日?」
「いや、」
「えーわかんない」
「だろうな」


苦笑した後藤から察するにそんな大事なことではないらしい。


「てか今日何日?」
「………達海……」
「だってこの部屋カレンダーないし」
「今日は2月7日」


別段ピンとくる日にちでもなかった。


「んあ?なんかあったっけ?」
「実際俺も言われるまで気がつかなかったもんなぁ」


後藤が突然抱き締めてくるから思わず目を丸くする。えっ、なに?
後藤は戸惑う俺の耳元にわざわざ唇を寄せて。珍しく積極的というか大胆な後藤に思わずドキッとしたのはナイショ。


「今日はさ、―――………」


世の中いろんなことを考える奴がいるのね。考えた出した奴に感心しつつ、俺は後藤の唇を奪ってやった。




―――――

ゴトタツDAYおめでとう
後藤さんは誰かにゴトタツDAYを聞いたようです

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