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まず自分の周りに"無音壁"をはる。これは術者の発する音を吸収してくれる術。別に特別なのじゃないからだいたいの上忍とかなら使える筈。





私は特別な一族とかじゃないから珍しい技は無いんだよね。オリジナルは幾つかあるけど。そんな私がなんでこの立場かっていうと、まあ、私が強いからかな。理由は術の完成度が高いから。普通の上忍が上忍相手に"変わり身の術"をやっても実戦では時間稼ぎにもならない。だけど私はその術でも立派な戦力になるんだよね。まさしく弘法筆を選ばずみたいな。




──────おっと話すぎたかな。まあ簡単に言えばカカシに私の術は破れないってね。





この術を使えば別に走らなくてもカカシの後ろをとれるんだな。ゆっくり歩いてもきづかないし。







『ね、カカシ。』





カカシの背後で術を解き、いきなり現れた私に驚いたトコロで彼の首筋にクナイを添える。





ナ「だ、誰だってばよ!」





私と面識の無いナルトとサクラちゃんは今にも反撃してきそうだ。それひ比べてカカシとサスケは私の目的がわかったのか動く気は無いらしい。





ナルトの足に重心とチャクラが移動したとき





『動くな!この銀髪の命が惜しければ武器を捨てろ!』





─────なんて悪役丸出しの台詞を言ってみるけど、結構恥ずかしいなコレ。まあ、効果はあるかな。カカシ班は仲間を大事にしてるし、間違っても刃向かうなんて…





サク「カカシ先生をはなしなさーい!」





サクラの叫び声を合図に私へと飛びかかってくるナルトとサクラ。あ、傍観を決め込むと思ってたサスケまで。





──────この班って仲間大切何だよね?おかしくない?この現実。







カカシの首筋から切っ先を離し、瞬身の術でナルト達の背後をとれば彼等の動きが固まる。





『…あれ?あれれ?もしかしてカカシって7班の一員じゃないの?それともみんなに嫌われてるとか?


生徒に見捨てられるとか…。』



カ「いやいや、違うから。俺なら逃げられると思ったんだよね?サクラ。」





大量の冷や汗を流しながらサクラに話をふるカカシだが





サク「…あ、カカシ先生の事忘れてた。」








目に見えて凍りついた空気。カカシは片目から涙流してるし。男の涙とか見たくない!





情けない成人男性に冷ややかな視線を浴びせる私達。サスケとか絶対に普段からあんな目で見てるだろ。





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