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『え、まじで?』





──────あれ?可笑しいな。私さ昨日、綱手様に任務寄越すな的な事言わなかったっけ?





なのに何で私の家に暗部来てんの?何で重要案件の書類大事そうに抱えてるの?説明しろや兎仮面くん!





「す、すみませんが何も存じ上げていません。ただ火影様から渡しに行け、と。」



『あー、別に君に怒ってないからさ。』





苦笑いしながら書類を受け取ると、無意識に力が入ってグシャリと嫌な音がした。それを聞いて兎くんは一目散に逃げた。いや、消えた。





書類を机に放り投げ、冷蔵庫へと牛乳を取りに歩く。────────────────────あ、もしかしたらさっきの暗部の子は女の子かもしれないな。上がキャミソールで下は下着だけの私を見て反応しなかったし。だとしたら"くん"付けは失礼だったよね。







『…えーと、何々?…は。』





ソファーに勢いよく座り脚を組ながら牛乳を飲み下す。まさしく昼夜いとわず働く暗部から見れば理想の朝の図だ。





だけどこの生活も今日で終わりのようだ。明日からは早起きしなければいけないだろう。





何気なく読み始めた書類。一行目にはでかでかと書かれていた。"副教官・副隊長要請"と。





──────いやいや、これって絶対に面倒な任務だよね。病人に任せちゃだめだよね。しかも担当するのナルトの同期集団じゃん。サスケもいるし気まずっ!めっさ気まず!精神的にきつっ!










──────でも、ま。お腹減ったから取りあえず朝ご飯作ろうかな。





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