2014/10/30 01:44 夢主の名前(仮)は「ステビア」です。 「なぜお前らはこう毎日毎日喧嘩をするんだ!?」 センゴクの怒鳴り声はよく響いた。 そんな彼の前に立つのは“怪物"として有名な訓練兵のサカズキと一期下の同じく“怪物"と呼ばれるステビアだ。 「わしは悪くないです。こんアマがちょっかいを掛けたんです」 先に口を開いたのは左頬が倍に膨れたサカズキで口から血を流しながらステビアを親指で差した。 時折口をモゴモゴさせているのは恐らく中で歯が取れかけてるのだろう。 「確かに手を先に出したのは私です。しかし吹っ掛けてきたのはコイツが先です」 続いてステビアが赤紫に腫れ上げた右瞼の奥に隠れた鋭い眼光でセンゴクを見ながら流れ続ける鼻血を拭わずにサカズキを指差して話した。 センゴクは二人の言い分を聞いて頭を抱えながら重苦しい溜め息を吐いた。 サカズキとステビアの仲の悪さは折り紙付きで訓練兵の間では有名である。 お互い名前では絶対に呼ばず(例として「アイツ」「コイツ」「アマ」「くそ野郎」等々…)相手を見掛けたら舌を打ち目が合えばメンチを切り対面すれば胸倉を掴んで殴り合いからの大乱闘だ。 しかも周りの被害“込み”で非常に迷惑だ。 「――――はぁ」 センゴクは今も睨み合ったままのサカズキとステビアを見て頭だけでなく今度は胃も痛み出してきた様で腹を擦った。 サカズキと仲が悪いステビア(仮)ちゃん。 というより訓練兵の殆どとは仲が悪いか怖がられている。 お友達?何それ人生に必要なの?と素で言っちゃう子。 |