「淡々と過ごす日々なんてつまらない」

朝起きて、朝食を食べて、学校に来て、授業を受けて、昼食を食べて、授業が終わって、部活に行って、家に帰って夕食を食べて、寝る。そんな日々を過ごしていて、家に帰ってもテレビ毎日同じようなことを話しているし、これと言って楽しいこともない。跡部とかは部活も楽しそうだし、合宿に行って大きな刺激も受けてきたのだろう。私はただただ過ぎていく日々に虚しさを感じてしまうことがある。

「そんなことねえよ」

私の呟きに跡部は返す。

「刺激ばかりの人生も楽しくはない。平凡の日々があるからこそ刺激が楽しくなる。俺からすると田内に出会えたことは刺激であり、こんなふうにお前と淡々と話す平凡の日々も幸せだ」

跡部は、当然のことと言わんばかりに平然と答えた。


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