プライバシー
ガラガラガラガラ!!
ドシンッ!!
ゴロゴロゴロゴロッ!!
ズザザザザザザザッー!!
「いやいやいやいやいやいやちょっと待とうぜレンガルス」
「ああ、俺もちょい待ってくれちょっと落ち着くからよマジで待ってくれユイ」
「いやマジで待ってくれ俺は何も覚えちゃいねェぜ」
「安心しろ、俺もなぁんにも覚えてねぇ」
「あー、そうかぃそうかぃ。それにしてもオメェ、レンガルス。何でそんな壁の隅に居やがる」
「それはこっちのセリフだっつーの。テメェ何でそんな反対の壁の隅に居るんだよ?」
「…さあて。何でだろう、な……」
「…だよ、な。何で、だろうなぁ…」
「………………」
「………………」
「…………レンガルス、本当に昨日の事覚えてねぇんだろうな」
「…………お前こそ、本当に昨日何してたか覚えてねぇのか」
「…………質問を変える。何で俺ら服着てねェんだ」
「俺が聞きてぇよ。それもそうだがまず何で朝起きたら一緒のベッドでお前とグーモニンしなきゃならねぇんだミリはどうした」
「それこそこっちが聞きてぇよ。しかし何だ、あちこちに脱ぎ散らかしてるぞ」
「ああ。しかもベッドなんかグチャグチャだぞ。しかもしかも気のせいか、体のあちこちが痛みがあるんだが」
「奇遇だな。俺も体のあちこちが痛いんだが」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「「………、………」」
「レンガルスお前ちょっとマジウソだと言ってくれぇええええええッッッ!!!」
「ウソだろぉおおおッッ!!ちょっ…俺待っユイおまっ…おいいいいいいいい!!!!??」
「探せぇぇぇッ!!リセットボタンはどこだ!!もうこの際何でもいい!四次元ポケットでも何でもいい探せぇええええッ!!」
「タタタタタタイムマッシイイイインッッッ!!!!!タイムマシンはどこだァァァ!!こんなん絶対あっちゃならねぇ!!あり得ねぇよあっちゃならねぇ!!そうだろユイィィィ!!」
「あたぼーだ!!こんなっ…こんなんあっちゃいけねぇ!いきなりK点突破なんて聞いたことねぇよ!!!しかも男と!!!!」
「そうだよ最終地点までお先まっしぐらじゃねーか!!!そもそも何だ!?何でこんな事になってやがるんだ!?昨日の夜酒飲んで……そっから覚えてねぇんだけどォォォ!!?」
「俺も酒を飲んでた所まで覚えてるんだが…!だが…!!それにしてもおかしいじゃねぇか!俺とお前はいくら飲んでもそう簡単には酔い倒れはしねぇ筈だろ!!何で揃いも揃って何もっ…覚えてねぇだとぉおおおおッッ!!にしても何でこんな経路に至ったんだ俺ぇぇぇ!!………、……レンガルス」
「な、何だよ…!」
「……お前、ひょっとして、俺を舞姫と間違え、て…」
「あり得ねーよ!!?泥酔いしてたにしても誰が男なんかとヤるか!!見くびるなよ…俺の股間センサーはミリしか反応しねぇんだよッ!!」
「だったらテメェのそのセンサーもついにイカレちまったのか普段から必要以上にヤることヤりすぎなんだよ恥を知れ!!何を男に反応してやがるぅうううう!!!!」
「オメェも結果的に男とヤッちまっただろうがああああ!!それに俺はそんなちょくちょくとやたらレベル上げしてねぇんだよオメェと一緒にすんな!!だったらテメェのそのお粗末なモンも既にイカれちまってんのか!!もっと使い物にならなくしてやろうかあ゛ぁーんッ!!?」
「上等だゴルァアアアアア!!こちとら好きであんな気持ち悪ィ事してんじゃねぇんだよそれに俺のセンサーはテメェと違ってまだ正常に起動してるんだよバァアアカッッ!!テメェのその使い物にならなくなったセンサー引き抜いてスプラッタにしてやろうかァァァ!!!」
「…………っ………!(ゼェッー、ゼェッー、ゼェッー…!)」
「…………っ………!(ハァッー、ハァッー、ハァッー…!)」
「…………やめねぇか、レンガルス」
「…そ…だな。こんな、過ぎちまったもんをメソメソ言うもんじゃねぇよな…」
「ああ。もうこの際忘れるべきだ。昨日この場で起こった人生の汚点とも呼べる最大の過ちは今日この場を持って忘れろ。抹消しろ記憶にドリル開けるんだ」
「そうだ、そうしようそれが良い。忘れるのが一番だ。…すまん、ヤッちまったもんは仕方ねぇ」
「………………おいちょっと待て。誰が誰に、ヤられたって」
「はぁ?そりゃ俺が勢いでお前…」
「……………………」
「……………………」
「「………………」」
「っ…て、テンメェエエエエエ!!!!ふざけんじゃねぇぞ誰が野郎になんかブッ込まれるかぁああああああッッ!!!!!」
「あったりめぇだボケェェエエエエエッッ!!!!!誰が野郎なんかに砲弾打ち込まれなきゃならねぇんだ北●鮮の核ミサイルなんぞお呼びじゃねぇんだよぉおおお!!!!」
「受身なんて冗談じゃねぇぞ!!完全に斬り込みじゃなきゃなんねぇんだよテメェが受身に決まってんだろがぁああああッ!!」
「俺が受身なんて冗談じゃねぇぞクル゛ァァア゛アアア!!そんなん誰が喜ぶってんだ気持ち悪ぃだけだ!ちょっと思考がおかしな方向に曲がった女子しか食らい付かないんだよ!!だったら俺は死ぬ!!自害した方がマシだぁあああ!!」
「ったりめぇだ!!切腹だ切腹!こんな汚点を背負って生きていくくらいなら俺は潔く腹カッ捌いて死ぬ!!刀はどこだ!!包丁でもメスでもこの際なんでも良い!!」
「鋏ならあるぞおおおお!!」
「それだ!それ使えぇええええ!!!!」
ガチャッ、
「ちょっとレーン?どうしたのさっきから一階まで響、」
「ユイ兄ー?もうご飯できてるよ!ミリさんが昨日の夜に仕込み……を…………」
「「「…………(ビシッ)」」」
「――――!!(あああああああ何でよりにもよってこいつらがぁあああああ!!!)」」
「なっ…何をっ…してるんだお前達はぁあああああああッッ!!!!!」
「麗皇!!ユイィィイイ!!お前という奴はあああーー!!ユウヤを見ろ!!真紫通り越して色素が抜け落ちてるぞッ!!」
「うるせぇお前らっ!違うんだよこれには訳が…!ちょっ…ミリ!違う!これには訳がッ…!!!!!!」
「………………(´;ω;`)ぶわっ!!!!」
「ミリィイイイイイイイイ!!!!???」
「ユイ、兄…!あんた…あんたって人はぁぁぁ…!あんたって人は…!!」
「おいっ…!!!」
「もう良いよっ!お母さんとお父さんの墓石の前で現状報告してやるんだからァァアアア!!!!」
「バッ!おまっ!それはやめろォオオオオオオッッッ!!!!!!」
(((((………っ、ブハハハハハハッッ!!!!)))))
(ねぇねぇねぇねぇちょっと見ましたかユウヤさん!あの絶望的な兄の顔!プププッー!)
「ぶふっ!いやぁちょっとやりすぎちゃったかな。普段酒酒酒酒…と飲む回数が明らかに増えたユイに軽いお仕置きだったんだけど。いくら言っても聞かなくて困ってたんだよね。いやぁ、それにしてもあのユイの顔……ブフッ!!」
「白皇もこれにこりたら暫く酒にも手を出さんだろ。あいつもこの頃調子にのって朝昼問わず飲んでるしな。プッ」
「ああ、麗皇も暫く大人しくなるだろう。にしてもよくここまでシナリオが上手く進んだな…流石ミリさん。…と、ちょくちょく小細工をしかけた蒼凰。悪魔か。クッ、」
「あはーそうなの、そうなんですよ!まさかここまで綺麗に勘違いしてくれるなんて…ブプッ!二人共ベッドに放ったまでは私だったんだけど、「リアリティーを出すために服脱がそう!」って言ったアヤちゃんマジナイス。マジナポレオンブハッ!!!」
「アッハッハッハッハ!いやいや!ミリさんこそ更にリアリティーを出すためにレンさん達かなりブッ叩いてたよね!しかも腰を重点的に。マジミリさん神様だよブブフッ!!!!!」
「「……………………。」」
**十五夜**