ざ・ふれんど





※こうして仲良くなっていく続編みたいな



「あれ、白衣がない」

「ユウヤさんこっちこっち!洗ってアイロンかけておきましたよ」

「あらら本当に?ありがとねミリちゃん」

「いえいえ〜」



「ちょっとユイ、エタノールと包帯が切れたよ。注文宜しく」

「いくつだ?ケースで頼んだ方がいいだろ?」

「えっと、だいたい…」

「ユウヤさーん!私持ってますよ!あんまし使わないのでお裾分けします!はい、エタノールダースでどーん!(ドシィィィン!!)」

「あ、本当に?ありがとう〜助かるよ」

「(……………)」

「まだまだ!包帯もダースでどーん!!(ズシャァァァ!!)」

「いや〜いつも悪いね。ありがとうミリちゃん!」

「いえいえ!これくらいお安いご用ですよ!」

「(…………おい、何かがおかしいと思うのは俺だけか)」



「おっかしーなー…。パソコンにウィルス入ったのかな。博士、何とかできる?」

「ウィルス?ちょっと待ってくれ、見てみよ、」

ズガン!


「……………」

「ふっー、ちょっと強く叩きすぎちゃったかなー」

「あれ、ミリちゃんいつからいたの?」

「うふふーたった今です。あ、今ウィルス吹っ飛ばしたんで正常に起動すると思いますよ〜」

「……本当だ!ありがとミリちゃん。毎度悪いねぇ」

「あはーいえいえー」

「(………叩いただけでウィルスが弾け飛ぶ、だと…?ミリさん貴方ちょっと待っ…)」



「ゴウキさんゴウキさん!」

「?ユウヤか、どうした?」

「ちょっとこれ屋上に運ぶの手伝って貰えるかな?流石に何往復もしなくちゃいけないし…」

「ああ、そんな事か。手伝おう」

「ありがとう!助かるよ」

「あれユウヤさん?何してるんですかー?」

「あ、ミリちゃん。この荷物を屋上まで運ぶんだけど人手が足りなくてね…」

「なーんだ!そんなの私にかかればちょちょいのちょいですよ〜!そーれ」

ズシッ!!!

「あははは、逞しいなぁ」

「(……………)」



「ミリちゃん、紅茶どう?」

「あ、ください!」

「ね、ミリちゃん」

「なんでしょう?」

「僕、君が友達で本当に良かったと思うよ」

「あはー」



**十五夜**




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