舞姫再来

「………………」

「………………」

「………………」

「………………」

「………………」

「…い、いやーんそんなに見詰められたらお姉さん照れちゃう！」

「…………………」

「………………ちょ、」

「…………………」

「……なっ、何いいいいいさっきから何ですか何なんですかそうですか反抗期!?反抗期なのかああああああッッ!!!!」

「煩ぇバカ姫、黙れよバカ姫、キンキンすっから大声出すな禿げるぞ」

「バカバカ言う方がバカなんですよバーカユイさんのバーカバーカカーバカーバ」

「(ブチッ)」

「それに私よりユイさんの方が年齢的に先に禿げるもんねバーカバーカバーカハーゲハーゲバーカハーゲ！ユイさんなんておバカさんハゲしまえバーカバァアァァァカ！」

「…ッうっっぜえええええんだよテメェはぁああああああッッッ!!!さっさとその煩ぇ口を閉じねえかそもそも何でテメェがまた知らん内にここに居るんだよ不法侵入で訴えるぞ!!俺が直に牢にぶちこんでやろうかあ゛ぁん!!?」

「ユイさんのバーカバーカ！別にー牢に入れられても直ぐに脱出できるもんねー！このミリちゃんに不可能はないのさ！あ、それに今回は玄関から来ましたもん！ユウヤさんが気軽に入れてくれたもんね暴走族のお兄さん達からも挨拶されちゃいましたもんんんんん」

「何やってんだあの馬鹿共ォオオオオオオオッッ!!!とにかく帰れ！この家の権限はこの俺なんだよ今すぐ帰りやがれお呼びじゃねぇんだよおおおおッ!!」

「えー」

「えー、じゃねぇ!!帰れ邪魔だ！誰が嬉しくて女と同じ空気を吸わにゃならねぇんだふざけんなよ馬鹿野郎!!」

「ぶっー！」

「ぶーとかテメェ全然可愛くもねぇんだよそんなんレンガルスにしか通用しねぇんだよ世の中の男全員がそれでひっくり返るなんて思うなよアホが!!」

「…(´・ω・｀)うるっ」

「(ズガガガガガッ！！)」

「わ、わああああ!?あ…危な!!ちょっとユイさん貴方いきなりドライバー…！ドライバー…！酷い！か弱い女の子になんて事を！」

「安心しろ、か弱いなんてもんじゃねぇよテメェは立派なバケモンだ。現に飛んでくるドライバーを平然と笑顔で摘まむ女はか弱くも何ともねぇそれはゴリラだ」

「えーそんな事言われても。クセですよクセ」

「そんなクセ持つ女はいない良かったなさっさと帰れ」

「嫌ですよ今来たばかりなんですから！外寒いし」

「良いから帰れ」

「ふーんだ、そんな事言ってもユイさん本当は優しいの知ってるんですからね！」

「はぁ？俺が？馬鹿言うんじゃねェや。女に優しいなんぞマジで吐く」

「帰れ帰れ言ってる割には追い出そうとはしないから。あ、アヤちゃんの友達にはやっぱりそれ相応の対応が!?」

「……………………」

「……………………？」

「…………………」

「……………えへっ」

「………(ガチャ、ピッピッピッピッ、プツ)」

「………え？」

「…………ああ、レンガルスか？俺だ、ユイだ。何か知んねぇが…あ？居ない？安心しろ、その馬鹿たれは俺ら男をたぶらかしまくって不本意ながら俺の隣にいる。…マジだマジ。ああ、速やかにリサイクルへと回収しろ」

「！！？」



(ミリィイイイイイ!!まあああああたお前は何も言わず出かけやがったなぁああああああッッ!!しかもたぶらかした、だと!!?お前って女はぁあああああ!!)(レエエエエン!!!??)



**十五夜**