研究者の××





「初めましてサラツキ博士、ユウヤです(ニコー)」

「初めまして、サラツキ・ナズナです」

「面と向かっては初めてお会いしますね。どうぞ、ボクの事は呼び捨てでユウヤとでも呼んでください。ああ、敬語も要りません。ボクの方が歳下だし、堅苦しくされるの嫌いなんだ」

「そうか。…では、気楽に行かせて貰おう。ユウヤ、あなたも敬語じゃなくて構わない。歳上歳下はあまり気にしないからな」

「………そう?じゃあ遠慮なく。助かるよ。それにしても博士、時間ピッタリだね。こんな雪山まで…大変だったでしょう?紅茶淹れるけど、飲む?」

「有り難く頂こう。………あの、一ついいか?」

「うん?」

「失礼だが、性別は男で合って…」

「え、何?聞こえなかった」

「…………いや何かスマン」

「ふうん?ま、良いけど。それにしても驚いたなぁ…あの伝説のハッカーがこんなに若い人だったなんて…失礼だけど、いくつ?」

「××だ」

「××!!?え!?××歳!?20代だと思った…」

「そうか?」

「うん。じゃあ結婚はして…」

「……未婚だ。あなたならわかるだろ?犯罪組織に身を置いて尚パソコンが恋人だったものだからな」

「ええっ?未婚なの?ちょっと博士、婚期遅れちゃうよー?あ、何なら僕が女紹介してあげようか?そこらの女の中から選抜して。僕こう見えて人を見る目あるよ。…ま、あなたなら選り取りみどりだと思うけど…」

「いや…まだ、結婚は良いと俺は思っているんだが…」

「もう博士!そんな事言ってると本当に独身になっちゃうよ。もうこの際そこいらに連れ込んで×××××しちゃいなよ。一発だよ一発」

何故そうなる。お前こそもう結婚していてもおかしくない歳だろう?さっさと生涯を歩む人を見付けたらどうだ」

「え、僕はアレ、一生研究所と生涯を歩むから良いよ。間に合ってます」

「……同じ研究者として、その心意気は称賛に値する、が。そうだな、俺も生涯××××と歩もうか」

「××××?良いじゃない。それこそ研究者としての鏡!そしたらもうパソコンも一緒…いやこれはいっその事×××も一緒にどう」

「×××?……ああ、それも打ってつけだな。ユウヤ、お前分かってるじゃないか」

「あはは、あなたと同じこれでも元犯罪者だからね。××××や××××な事もやってきたよ」

「ほお、やるな。××××、×××××、そして×××××は俺もやったぞ。最高だった」

「えっー!×××××!?×××××!!?博士×××××やったの!?いいなぁ、それ今度僕にも教えて欲しいな」

「フッ、いいだろう。懐かしいな、部下がいた時代を思い出す」

「そうか、博士にもそりゃあ部下いるよね。それはそれは優秀な部下が。いいなぁ、僕んところは全員ポンコツで使えなかったし…。あ、この前ユイに持たせたサンプル、受け取った?ごめん、あんな欠片で」

「ああ、頂いたよ。欠片でも充分だ。礼を言う」

「別に礼を言われるような作業じゃなかったけどね…え、博士あれ何に使うの?」

「なに、ちょっとした実験だ。×××を試してみようと思ってな」

「×××?何それ面白そう」

「だろ?実に面白い実験だ」

「それってアレだよね?××××と××××が××して××××するっていう…」

「そうだ。×××と××××するアレだ。ちょっと似ているのが人間の×××と××が結合すると××××化学反応を起こす…と過程している」

「………うん、面白いね。×××××××××××××もとても面白いと思うけど、どう思う?何ならそれミリちゃんに協力してもらって」

「いや駄目だ、ミリさんの後ろにはバ…麗皇がいる。ミリさんバカなあいつが許す筈がない。きっと黙っていようにもバレたら地球の裏まで追ってくるぞ」

「カッー!肝が小さいねぇあの白麗も!」

「だったら蒼凰は?彼女も面白がって観察するんじゃないのか?」

「え?ムリムリ、バックには伝説の男とバ…シスコンがいるから」

「ふむ。そうか、なら俺達二人で研究するか。材料としてはあれだ。ゴクリンの××××とゴクリンの×××とマルノームの×××」

「そうだね。あ、人間の臓器のサンプルもあるよ。××と××と××××と×××と×××××を加えるのもいいね」

「それ良いな。では×××の×××を開いて脂肪は××××に当てよう。××××××××?」

「ああ、×××××と×××××を××にして××」

「××××××でどうだ?」

「×××××で」

「××××は××××」

「あはは、じゃあ×××××××とか!」

「よし、では一週間後にこの研究所で」

「了解、××××は僕が持っていくから」

「ああ、任せた」



「(ちょっと待てえええええ!!!!あいつらどんな会話してんだあああああああァァァッッ!!!!)」

「(殆ど濁音で潰れてんじゃねーか!!何なんだあいつらアアアアッ!!)」

「(え、何それ面白そう!ボクちょっと混じって来ていブフゥッ!!)」

「(私も!何それかなり面白そうじゃないの×××××とか××××!×××××痛ァアア!!)」



**十五夜**




- ナノ -