大食い王者決定戦



「…すげー…女ってあんな量をペロッて食えるだなんて…呆れて物が言えねぇ。むしろ褒めてやりたいぜ」

「…レン、お前ってグルメ番組が好きなのか?」

「いや、テレビ付けると必ずグルメ番組なんだよな。前回も運悪く黄金伝説見ちまって…まぁその話はいいんだその話は」

「ばうー!ばうー!」

「あ?リオルお前あれ食いたいのか?…まぁ確かに美味しそうだが、俺はあんなにいらねーな」

「俺はいけるぞ」

「マジかよ」

「ばうー!!」

「止めとけリオル。特別なイベントが無い限りアヤは奢ってくれないだろうな」

「ばうーばうー!」

「ハンバーグが食いたいのか…まぁさっきのぜんざいよかマシだが…。俺は決勝のラーメン一杯で充分だな」

「少食だな。俺は軽く五杯はいけるぞ」

「この大食いカップルが」

「ばうー」

「そうだな、ハンバーグ位なら作ってくれるだろうな。黄金プリンよか全然マシだ」

「黄金プリン…あぁ、テレビでやっていたやつか。アヤがえらい食べたそうだった記憶はあるが…」

「あれ位ならアヤも作れるは……」




「アヤちゃあああああん!?どうしてハンバーグ作るのにまたハチミツなんて入れようとしてんの!?君どれだけハチミツが好きなの!?…って待って待って待って待って待ってぇえええ!それ何!?」

「生クリーm」

「やめてぇえええ!何処の世界にハンバーグに生クリームなんて入れるのさぁあああ!隠し味にしてはヤバいよそれ!?」

「ならチョコレーt」

「ハンバーグは甘い食べ物じゃないよアヤちゃん!?ちょ、誰かこの子の暴走止めてぇえええ!」




ドンドンガッシャーン



「…前言撤回。レッド台所に行くぞあのままアイツら放置したら俺達中毒死しちまう」

「チョコレート味…美味そうだな。よし、俺も手伝いに行くk」

「ミリーーーーッ!俺がお前の手伝いするから今すぐアヤを台所から追い出すんだ!」



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元祖大食い王者決定戦
傷痕の華




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