サラサラ〜ハラハラ〜



「………んんんん?」

「?どうかしましたかミリさん。…僕の顔をジロジロ見て…ま、まさかさっきレンさんの食べ物をつまみ食いした後が!?」

「つまみ食いしたんかい!……まぁいいやレンの食い物は…。ってそーじゃなくて。…アヤちゃん、アヤちゃんって昔髪の毛長かった?」

「あー、はい。一年前は結構腰までありましたよ。今は肩につくまでですけど」

「あ、そうだったんだ。ほら、あそこの写真にあるアヤちゃん。髪が長く見えたから木のせいかなぁって思ったんだ。アヤちゃんの髪、私は好きだなぁ」

「Σいやいやそんなまさか!ミリさんの方こそ綺麗じゃありませんか!」

「いやいやそっちこそまさか!私の髪なんてチリチリのチリリリリだよ!……けど、いきなりどうして?あそこまで伸ばしといて切ったなんて相当な事だよ。髪は女の命だっていうし」

「あー、まぁそう言われますとそうなりますけど……」

「…ま、まさかレッドと会えないあまりに自分で勢いで…バサッと…!?…あぁ、なんか分かる気がする…」

「ちょ、ミリさん違いますって!レッドは違いますって!」

「いやいやアヤちゃん。レッドがあまりにもゴーイングマイウェイで我が道を行っていてしかも独占欲が強いのは分かるよ。周知の事実、野郎がアヤちゃんに触れたらピカチュウのボルテッカーは確実なほどレッドはアヤちゃんをたとえ無意識でも好き好きオーラ出ている程だからね!もちろんアヤちゃんもレッドが大好きでレッドがいないと人生やっていけない症候群になっているのはシロナさんも気付いているからね。そんなアヤちゃんが何かしでかしちゃうのはしょうがないと思うよ。たとえ夢遊病にかかったとしても誰も責めたりしないよ。うん!」

「反論させないとでも言う様なマシンガントーク!ちょっとミリさんニヤニヤしてませんか楽しんでいるでしょう!?だからボクはそんなんじゃありませんって!(否定はしないけど!)」

「照れんなって!…まぁそんな冗談はさておき、一体またどうして?」

「……あー、あの時はやむおえないって言うか…事故だったって言うか……相手の攻撃がボクの髪に当たってサラサラ〜のパラパラ〜になっちゃったんですよね〜」

「あらー」

「………ってもしもしミリさん。今何処からそんな危ないスタンガンを出したんですか!?しかもなんか笑顔が怖いんですけど!?」

「はーい時杜出番だよ。とりあえず空間開いて頂戴な。ちゃちゃっと行ってちゃちゃっと殺って…ゴホン。挨拶してくるから」

「ちょっとーーーー!?今かなり物騒なものが聞こえたんですけど!?ちょ、スタンガンが!スタンガン危ない!ミリさんガチで行くんですか!?」

「…アヤ、此所に居たのか」

「Σレッド!?(間が悪すぎる!)」

「あ、レッド丁度良い所に。今からアヤちゃんの髪をサラサラ〜のパラパラ〜にしてやった野郎を殺し…ゴホン、挨拶しにいくんだけどレッドもどう?今なら拳銃貸してあげるよ」

「Σスタンガンよりたち悪ーーッ!!レッド、行くなよ!行かないでよ!!嫌だよ犯罪者の彼女とか嫌だよ!?」

「行く」

「Σ即答!?」

「ミリ、俺が犯罪者にならない様にちゃんと証拠湮滅は可能だろうな?」

「出来るよ」

「出来るの!?」

「むしろそいつをもれなく跡形も無く燃やしてあげちゃうよキャンペーンやってるよ」

「それはいい。参加する」

「そんなキャンペーンいらねぇえええ!!……ってちょっとちょっとちょっとぉおおお!カムバックレッドーーッ!ミリさぁあああん!!……本当に行っちゃった…!……に、逃げて名前を忘れた人物Aぇえええ!!←」



その帰り、清々しい顔と素晴らしい笑顔で帰って来たその二人の身体には火薬の匂いと血の匂いがした



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傷跡の華





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