苦労人の憂鬱



「アヤは不思議な電波を出すちょっと変な子で昔から散々危ない事を平気でしだしたりして目が離せなくてね…異名が蒼凰だから触れてしまえばポキッと折れる繊細な子と思う人が多いけど、実は平気で人にアイアンクローをかましたり意味不明な目潰しとかするんだよ…しかも病人にでも。あれで俺は何度痛い目にあったか……！！しかもせっかく忠告したのに勝手に組織に乗り込んで挙句の果てには長かった髪は切られ傷までもつけられて…！ふふ、ふふふふ…！色々思い返すとはらわたが煮え繰り返そうな気分だ…！」

「お前の所も大変なんだな…」

「レンはどうだい？意外にミリさんはしっかりしている様に見えるけど」

「フッ…お前の言う通り、見た目アイツはしっかりしている様に見えるだろうな。確かにアイツは俺でも目を張る位しっかりしている………が！ミリは自分に無頓着だ！アイツ自分は大丈夫だからとか言いやがって防寒具無しであの寒いふたごじまで野宿とかしやがるし…！あの服でふたごじまに行くなよ風邪引くだろうと注意しても聞く気ねぇし、挙句の果てには平気で暴走族の集団に乗り込んでめっためたのギッタギタにしてくるわ……！怪我はないからまだ良かったがアイツは人の心配ばかりしてないでちったぁ自分の身体を気にかけて欲しいぜ。何度心配かけさせれば気が済むんだ…！……あぁ俺も何か苛々してきた…！」

「…レンも苦労しているんだね」



「あ、ミリさん居ましたよワタルさんにレンさんが。……アレ、ミリさんどうしたんですか？顔が引きつっていますけど…」

「ばうー？」

「……アヤちゃん」

「はい？」

「逃げるよ！」

「Σえぇぇぇえ！？」



あの二人を取り巻くオーラがヤバ過ぎる！！



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傷跡の華