@ダムとモックさん

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ダム(……探してなんかない、探してなんかないけど……。というより、モックはこんな所に来ないわよね。確認したら帰りましょう……)

モック「なんかアリス達が騒がしいが、やっぱり水場といえばプールかここに限るよなぁ……ん?あれは……」(湖から背を見つけると近寄っていき)<ダムちゃん

ダム「……ふふふ、そうね。そもそも私が意識し過ぎてるだけで………(振り向いたらモックさんが居て全力で驚くダム)もももももも、モック!!?ご、ご機嫌よう!!」突撃ありがとうー!!!<モックさん

モック「おっと、ごきげんよう、ダムの嬢ちゃん。(大きな声に少し驚きつつにっと笑い)奇遇だな散歩か何かか?」名前を出されれば話したいじゃないか!<ダムちゃん

ダム「……こほん。(大きな声を出してしまったのを誤魔化すように)散歩、というより、貴方、今アリス達が何をやってるか…知らないわよね。この調子だと」(少し安心したような複雑そうな顔をし)ありがたやー!!合コン?だからね!!?←<モックさん

モック「うん?ああ、そういえば何かわいわい楽しそうだったな?俺は知らないが、ダムの嬢ちゃんは目的を知ってるのか?」(きょとんと首を捻りつつ)<ダムちゃん そうだな!合コンだからな!←

ダム「……楽しそう。そうね、知ってると言えば知ってるけど……」(伏せ目がちにモゴモゴ)<モックさん

モック「ああ、皆で話していてとても楽しそうだ。お、そうか。流石嬢ちゃんだ」(凄いな、と笑いかけ)<ダムちゃん

ダム「そ、そうね。(モックさんの純粋な笑顔が心臓に悪いダム)でも、これ合コンだから、あのえーっと……」(逃げましょう、というのもなんか変だし、気になる人がいるんだったらそれは余計なお世話だし、とぐるぐる)<モックさん

モック「あー、と合コン?……、ちょっとごめんなダムの嬢ちゃん、……よし、ここまでくれば大丈夫だな」(ぐるぐる考え込んでいるのを見ると話しにくいものなのかとぐいぐい、と腕を引き場所を変え)<ダムちゃん

ダム「え……!?あ、ちょっと……!!(と言いながら、付いていく)どうしたのかしら、急に」<モックさん

モック「ああ、ごめんな。言い澱んでただろう?言い辛いことなら、人気の無い方が良いかと思ったんだ。それに、二人の方が気が楽だろ」<ダムちゃん

ダム「うっ………。……ただ、モックは合コンの意味分かってるかしら、とか、それ聞いて探しに行きたい人いたら、とかいろいろ考えただけであって、その……それだけよ」<モックさん

モック「うーん、その、合コンっていうのはどんな意味なんだ?聞いたことがない単語でな。探しにいくってことは誰かと会うことなのか?」<ダムちゃん

ダム「こう、なんて言えばいいのかしら。恋人を作りたい人が、出会いを求めて参加する飲み会、というか、その対象の人を探しに行く集まり…というか……」(腕を組みながら、分かりやすい言葉を探してるつもり)<モックさん

モック「恋人?つまり、恋愛相手を探すために話しましょうってこと、か?……なら……嬢ちゃんはそれが目的だったのか?」(むむ、僅かに眉を寄せ)<ダムちゃん

ダム「この集まり、は一応そういう名目だったようだけど、私の場合はちょっと違うわね。……何故眉間にシワが寄ってるのかしら?」(モックさんの眉間をじーっと見つめ)<モックさん

モック「おっと、なんだ違うのか。良かった。……ん?眉間に皺、か?(ぱっと明るく笑うと指摘された眉間を指でなぞり)」<ダムちゃん

ダム「私的には全然良くないわよ!探しにきてみたら、その人は全然合コンのごの字も案の定知らないし、余計な事を考えたわ。そうよ、眉間にシワ。……全く、何を考えてたのかしら?」<モックさん

モック「なんだ、もしかして見つけた後だったのか?(む、と顔をしかめ)……何を、って言われるとそうだなぁ、ダムの嬢ちゃんが他の奴を探してるのは、こう、もやもやしてな?」(おかしいなと笑い)<ダムちゃん

ダム「…貴方っていう人は、本当に。これだから、もう……。(頭を抱え)私が他の人を探してたと仮定して、もやもやって……そんな事言われたら自意識過剰になってしまうわ」<モックさん

モック「うん?なんだ、何か困らせたのか……大丈夫か?ダムの嬢ちゃん。そうはいってもな、……こう、なんだ嬢ちゃんに好かれるのは、羨ましいな、と」<ダムちゃん

ダム「困る、というより。貴方…いろいろどうして分からないのかしら。どういう意味で羨ましいの?友達として?それとも恋愛対象として??」(ずいっ)<モックさん

モック「??ちょ、なんだ嬢ちゃん、いきなり。近い……」(詰め寄られわたわた)<ダムちゃん

ダム「私だって照れてるのだわ!……で、どうなの?どう意味なのかしら?」(じーっ)<モックさん

モック「あー、待ってくれ!嬢ちゃん、落ち着かないんだ、ダマリス!その、恋愛対象と、して羨ましい、」<ダムちゃん

ダム「(顔を真っ赤にして)……そ、そうなの。まさか押して今日聞けるとは思ってなかったわ……。てっきり、どうやっても天然のままかと……」<モックさん

モック「ん、まてよ?ってことは嬢ちゃん、最初から俺を探してた、ってことか?(つられるように真っ赤になり)<ダムちゃん」

ダム「そうに決まってるじゃない!本当に貴方、鈍感だわ…。貴方以外いる訳ないのに、どうして他の人だなんて思ったの?」(真っ赤になりながらジト目)<モックさん

モック「ど、鈍感……そう言われてもだって、釣り合わないだろう?嬢ちゃんみたいな可愛くて、良い子が俺とだなんて」(ガシッと肩をつかみ)

ダム「男らしくて、いつも太陽みたいに明るくて。貴方と一緒にいると、陽だまりのように暖かくて落ち着いて。釣り合うとか釣り合わないとかそんなの……ひゃっ!」(びっくり)<モックさん

モック「っっ!!……勘弁してくれ。(真っ赤なまま空を見て)こんなに細くて、守ってやらなきゃ、って……思ったんだ。優しくて、話してて楽しくて……だから、ダマリス。良ければ、俺を好きで居てほしい」(意を決したように目を見つめ)<ダムちゃん

ダム「……そんなの、ズルいわ。どれだけ私の心を奪えばいいのかしら?(うぅ…と唸りつつ)そのままそっくりモックに返すわ。良ければ、じゃなくて、私は貴方が好きなのよ。一生手放さないから覚悟してなさい?」<モックさん

モック「……そう、か。ああ!…覚悟しておく(肩に顔を埋め僅かに笑い)」<ダムちゃん

ダム「……!本当、貴方という人は……。ズルい人ね」(と言って、そろそろっと手を後ろに回し)<モックさん

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