@スグリさんとナハトさん

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スグリ「……(桜の木の後ろでじっと花が散るのを見つめている)」

ナハト「あ……スグリくん!(落ち着きのない様子で駆け寄り)話があるんすけど…今大丈夫っすか…?」お待ちしてました!今日はよろしくお願いします−!>スグリくん

スグリ「あ…こんにちは、ナハトさん。今…ですか?大丈夫ですが……どうかなさったんですか…?」(わーいこちらこそよろしくお願いします!私がどきどきしてます!!())>ナハトさん

ナハト「(大丈夫と言われ安堵した様子で)そろそろ帰るか帰らないか決める時期っすから……帰る前にこの間の……バレンタインの時の返事しとかないと後悔しそうだったから探してたんです…」私もドキドキしてますので大丈夫です!>スグリくん

スグリ「もう、そんな時期でしたか。…バレンタインの…お返事…?…あぁ、もしかして…好みの味ではなかった…ですか…?ごめんなさい…もっと、貴方の好みを調べておくべきでした…(目を伏せながら)」(今日はどきどきしながら見守りましょうニコ…)>ナハトさん

ナハト「あ、いや、チョコは美味しく頂きましたよ?…てそっちじゃなくて……す、好きって言ってくれたじゃないすか……オレもスグリくんの事好きだから……離れる前に伝えておきたかったんです…」(我ながらわくわくドキドキです…)>スグリくん

スグリ「!そう、ですか…よかった…(ふ、とわ笑い)あ、そのお話でしたか…はい、俺は貴方の事が大好きです。でもそれは、貴方を縛りたい……わけ、じゃ………な…く、て………?(なんと言われたのか理解が追い付いていない様子)」>ナハトさん

ナハト「うん、やっぱりそうやって笑ってる方が可愛いっす(嬉しそうに微笑み)好きなんでしょ?そしてオレもスグリくんの事を好き……だから束縛してくれてもいいんすよ?(少し悪戯な笑みを浮かべ)」>スグリくん

スグリ「っ…!?(顔を真っ赤にしながら)あ…え、えっと……あの、好き、ですけど……あの…あなたに、そんな、言葉を…言っていただける資格は…おれ、には……!(小刻みに震え)」>ナハトさん

ナハト「そんな事言ったらオレだって……スグリくんに好いて貰えるようなできた人間じゃないっすよ。スグリくんの過去に何があったか知らないけど……オレは今のスグリくんが好きなんです。それでも、ダメ……ですか?」>スグリくん

スグリ「う……駄目、ではない……です……嬉しい、です…けど………あの、本当に…俺で、いいんですか……?………幸せだと感じても……いいんですか……」>ナハトさん

ナハト「いいっすよ。むしろオレはスグリくんがいい……いや、スグリくんじゃないと駄目なんすよ。だから……この幸福を…オレ達が出会えた奇跡を……今日だけ神に感謝しましょう……」>スグリくん

スグリ「っ……はい………大好き、です……貴方に会えて、よかった……(ぽろぽろと涙を流しながら精一杯の笑顔で)…けど………それなら、あと少しで…貴方とお別れするのは、凄く、嫌…です(そっと近付き袖を掴みながら)」>ナハトさん

ナハト「オレもですよ、よしよし…(スグリくんの涙を指で拭い頭を撫で)あー……そう、それなんすけどスグリくんは今後どうするんすか?ここに残るなら仕事以外の時はこっちにいるし予定ないならウチに来ます?」>スグリくん

スグリ「…俺、ですか……?………貴方が帰るなら、帰ります…………けど、貴方がここに戻るのなら…俺もそのように………貴方が、いつ帰ってもいいように、全部、はやく終わらせて…貴方のもとに…戻りますね」>ナハトさん

ナハト「オレはとりあえずは帰るつもりっす。元々、赤の女王様に共感して赤側について少し後悔してたクチですし…。正直言うと元の世界でアンタと一緒に暮らせたらベストなんっすけど…難しそうならここで女王様の犬なり現地の人の手伝いでもしながら生きていくのも悪くないかもしれないっすね」>スグリくん

スグリ「…貴方の世界に……?俺が、付いて行っても…いいんですか……?…ここで、貴方の帰りを待つのではなく…………それも…いいかもしれません………貴方の傍で、貴方と共に……生きられるなら…俺はどこに行っても、構いません……」>ナハトさん

ナハト「…いいんすか?もしかしたら元の世界に二度と帰れなくなるかもしれないんすよ?それでも……オレの我が儘に付き合ってくれるなら……オレはオレの国にスグリくんを連れて帰りたい……そこで共に生きたいです……」>スグリくん

ナハト「そりゃあそうっすよね…オレみたいなのの方が珍しいか…。じゃあお互い様っすね。これから………二人で一緒に幸せになりましょうね…(微笑み返して)」>スグリくん

スグリ「!はい………貴方と一緒に、生きます………ふふ、束縛してもいいって言ったこと…忘れないでくださいね……?(幸せそうに笑いながら首を傾げ)」>ナハトさん

ナハト「じゃあ、改めて……これからもよろしくお願いしますね。ハハハッ…肝に銘じます……。まあオレはこう見えて一途ですから安心して束縛してくれていいですよ(幸せそうに目を細めて)」>スグリくん

スグリ「はい………よろしくお願いします、ナハトさん………ええ……貴方を信じます……だから、(ぎゅっと抱き着き)絶対に、はなしません」>ナハトさん

ナハト「じゃあ、そうと決まれば……よし!もう時間も少ないでしょうしここでの暮らしも満喫しときましょう!!さあ、スグリくんどこ行きます?(抱き付かれた状態からお姫様抱っこして)」>スグリくん

スグリ「!?(突然のお姫様抱っこに驚き)え、えっ…!?あ、えっと…今、からですか…ええっと……じゃ、じゃあ……貴方の、行きたいところで…」(こちらでスグリのほうからはラストにしていただきますね…!本日は本当にありがとうございました!!)>ナハトさん

ナハト「うーん……オレの行きたい場所……とはいえ特にないんでお持ち帰りコースで」(こちらも勝手にお持ち帰りして閉めさせて頂きますね!こちらこそ今日はありがとうございましたー!!)>スグリくん

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