「笠原先生……わざとやってますね……」
「どうでしょうか」
意味深な笑みを浮かべてペロリと唇を舐める。濡らして温めた唇で再びそこに顔を近づけるとサオの部分にキスをし始めた。根元まで裏側を満遍なく口付けていく様子は、気持ちいいと言うよりは嬉しいと感じた。
もちろん、魅力的な女性に押し倒されて、それだけでちょと棚ぼた的な嬉しさはあったのだが、それとは違う心に灯がともるような気持ち。
彼女なりの愛情表現なのだろうと素直に受け止めた。
そして、笠原先生は自分の手の平も舐めて濡らすと陰嚢をそっと弄んだ。唇と舌は亀頭の部分をくすぐり、もう片手でサオをきゅっと握られる。
さっきの愛情表現とは打って変わって快感が込み上げてくる。圧迫されたサオは膣の中を連想させた。
「ね、布団敷きっぱなしで何してたのか聞かないんですか?」
サオをしごき玉を弄びながら笠原先生が尋ねる。話すのもツライくらいの快感に顔を歪めながら質問を返した。
「何してたん……だ?」
「ひとりエッチ」
「また……」
「ホント。野村先生の事考えながらしてたら本人が入ってくるんだもん。我慢できないじゃないですか」
ねぇ、と言いながら再び口に含んで強めに吸い付く。頬の内側まで当って思わず目を閉じた。
「はぁ……そんなにしたら、出るぞ……」
「いいですよ。出して……全部飲んであげます」
そう言うと、ジュボジュボと下品な音を立てて激しく首を上下した。おまけに上目遣いで挑発して、一気に奥から競り上がってくる感覚に歯を食いしばった。
「く……ぅ……っ!」
必死に堪えたにも関わらず、射精と同時に漏れた声に恥じた。
痙攣のように震える一物の動きをじっと堪能するように味わったかと思うと、ゴクリと飲み込む。嚥下する喉の動きがまた卑猥で、そのまま尿道に残った精液すら吸い尽くす。
「お掃除しますね」
そしてまた下から上にと舌を這わせ、一滴も残さずに舐め取っていく。丁寧な「お掃除」にまた胸の熱くなる思いがした。
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