「してって言って」
「……さっき、言ったもん」
怒ったような顔。これは清香の照れた時の顔なんだとやっと気付いた。
それがわかると嬉しくて、頬をつつく。
「素直になりなさい。もっと触ってって、気持ちよくしてって言ってよ」
「いじわる」
そう言いながらもそっと私の手を掴んで太ももの間へと導いてくれた。清香にしては上出来な誘い方だ。かわいらしくて、もっと、いじめたくなる。
太ももの内側をゆっくり撫でながら、もう一度囁いた。
「言って。言うまで絶対触ってあげない」
「義丸……」
「ん?」
「……して」
ゾクゾクする清香の声。たったそれだけで、たまらなくて脈が上がった。
指をそこに滑らせると、たっぷりと熱い粘液が絡みついてさらに興奮するのが分かった。
「すごいね。ドロドロ。こんなに濡れた事、今まであったっけ」
「知らない……っ」
「ほら、気持ちいいって言って」
脚を開かせて粒の上で円を描く。素直に反応しながら私の肩を掴んで息を乱した。
その吐息に惹かれて、清香に口付ける。
苦しそうに、それでも舌を絡めて腰をくねらせて喘ぎながらキスしてくれた。
いやらしくて、綺麗で、かわいくて。
「清香のここ、膨らんで紅でも引いたみたいに赤くなってるよ。それにどんどん溢れて、お尻まで垂れてるし」
「あん……やだ、やだよ……」
「やだじゃないでしょ」
「だって……恥ずかしい……」
「本当に。こっちが恥ずかしいくらい濡れてる」
そう言いながら指を沈める。これくらいびしょびしょならと思って最初から二本入れた。それだけで背中を反らせて、熱に浮かされた子どもみたいに喘いだ。
呼吸のたびに胸を上下させて眉をひそめる。
乱れてくれる清香が本当に嬉しかった。
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