「もうこんなに膨らんで」


それを確認するみたいに指で撫でられた、あたしの赤珠。
強い快感に脚を閉じたいのだけど、あたしの脚の間には凄腕さんの顔がある。


「あ、あ、あ……っ、恥ずかし……っ、見ないで、くださ……あぁ……っ!」


凄腕さんから見たあたしの姿を想像すると顔から火が出そう。あんなグロテスクで汚いとこ、鼻先が当たるくらい近くで見られてるなんて。

羞恥心は快楽を加速させて、舌で舐められた時には言いようのない気持ちよさに大きな声を上げて仰け反ってしまった。傍から見れば雷にでも打たれたように見えただろう。

凄腕さんの手があたしの腰の辺りを支えつつ、恥ずかしい所にむしゃぶりついてきて……駄目だって思うのにいやらしく腰が動く。膝で立っているのもツライくらい。

さっき、凄腕さんが「上手になった」って褒めてくれたけど、それは彼も同じだ。

あたしが小さなお豆とその衣みたいな皮の境目をくすぐられるのが一番弱いって、もうバレてる。本当に数秒ねぶられただけであっと言う間にいってしまうくらいで、自分でもこわくなる。

脚を閉じられない状態でそこばっかり責められたら、あたしは本当に気絶しちゃうかもしれない。

凄腕さんの舌が、さらにあたしの包皮を捲り上げて責め始める。全身に鳥肌が立つ快感に涙が滲んだ。


「そこ……っ、やめ……て……お願い、イッちゃう、変になるの!だから、やだ、こわい、やだってば……!」


必死で凄腕さんの顔の上から逃げようとするのに、あたしの腰を掴んだまま放してくれない。意地悪。やっぱり意地悪だ。あたしの気持ちなんか無視して、恥ずかしい事いっぱいして、あたしはおもちゃじゃないのに

好きって伝える前にくじけちゃいそうだよ。


「や、イく、イく……やめて、すごう、でさ……やだぁっ!」


イッたのと同時に涙が溢れた。バラバラになっちゃいそうな自分の体を抱きしめて、布団の上に崩れて、そのまま丸くなって泣いた。


「うぅ……、う……っく」

「どうした?」

「や、だって……言ったのに……」


子どもみたいに泣くあたしに凄腕さんは黙ってしまった。きっと不機嫌な顔をしてあたしの事、めんどくさいって思ってるんだ。









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