「乳首のように膨らんだ、大きな、ク、クリトリスは真っ赤なルビーのよう……だ。半分剥けた皮を捲り上げ、その宝石を大事にねぶる……妖子は、快楽の悲鳴を……喉から絞り出し、さらに、み、淫らな汁を溢れさせ……んっ……ちょ……待って、久瀬先生……あん……」
耳への愛撫をやめない先生。ただでさえヘンな気持ちになってしまっているのに、これじゃ体に力が入らない。
「不安だったんです。推敲していると、自分の小説は本当にいやらしく書けているのかわからなくなっていて……でも、杏珠先生が読むのを聞いていると、とても官能的で、嬉しかったです」
「そんな、不安だなんて……私もこんなにドキドキしてるのに」
「本当に?エッチな気分になってくれました?」
恥ずかしかったけど、素直に「はい」と頷いた。官能小説なんて読んだ事はなかったが、全部読んでみたいと思ったし感じてしまった。
「ありがとう。女の子向けじゃないから不快だったかもしれないけど、お世辞でも嬉しいです」
「お世辞なんかじゃ……」
本当にエロティックだと思ったのに。
どうしても、それを久瀬先生に伝えたいと思ってしまった。
「先生……あの、」
座っている彼の肩を借りて跨ぐように膝で立った。
久瀬先生の太ももの分だけ開いた脚。その真ん中に先生の手を持っていく。
「さ、触ってみて下さい……あの、私の素直な反応です……」
羞恥に目を閉じて言ったから久瀬先生がどんな顔をしたかはわからない。ゆっくりと下着の中に手が入ってきた。
「あ……ん」
「こんなに……すごいね。いっぱい濡らしてくれたんですね」
「あ……ぁ、先生……」
小説の女の人みたいに私のクリトリスも弄られたい。私も卑猥な言葉でお願いすればしてくれるのかな。
蜜の湧き出ている所より敏感な粒を触って欲しくてたまらなくなった。
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