ベッドに寝かされたあたしは両手首を頭の上で束ねられた。
それから先生はあたしがあげたマフラーでそこを縛るように結ぶ。
やわらかい、拘束としてはあまりに頼りない枷。
でもあたしはこれを解けないし、解きたいとも思わなかった。
先生が好き。
誰にも盗られたくない。
この快楽はあたしだけのものだ。
狂ったような強い執着以上の何かを秘めた彼の愛は、まるで強いアルコールを閉じ込めたチョコレートみたい。
甘くて、クラクラする。
「脚、開いて。命令ですよ」
耳元で囁かれるとあたしの体は簡単に開く。
そして、下着の上から静かにワインを垂らされた。
「冷た……ぃ」
「透けて見えてる。やらしいですね」
ワインクーラーから氷を一つ摘むとそっとあてがい、さらに冷たい刺激があたしを責めた。
「あっ……ダメ、そんな……」
「気持ちいいくせに。腰、動いてますよ」
キスもそこそこにいきなり陰部を弄られて、少し切ないようなもどかしさ。
でも今はそれが快感で、もっと先生のオモチャになりたいと思った。
濡れて張り付いた下着の上から氷を滑らせて粒を責める。敏感な蕾の上を氷の角が何度も行き来してあたしを高ぶらせた。
冷やされたせいか、あたしの液が熱くて、中から溢れてくるのが恥ずかしいくらいよくわかる。
「あっ……あん、先生」
「いい眺めですね。小夜の体は素直でかわいいよ」
- 81 -☆しおりを挟む☆
≪back