「屋根よーりー高ーい鯉のーぼーりー」
「何してんの」
「唄ってんの」
「いや、そういうことじゃなくて…」
「万事屋は鯉のぼり無いの?」
「そんなもんあるわけねぇだろ」
「兜は?」
「ねぇ」
「何にもないんじゃん」
「お前持ってんのかよ」
「何でよ。私女の子だもん!必要ないし!雛人形なら家にあるよ」
「それこそ万事屋には必要ねぇよ!」
「神楽ちゃんいるでしょ!買ってあげなよ」
「いやいやいやいや!神楽は坂田さんファミリーだけど親子ではないからね!万年金欠の俺が雛人形なんてたっけぇもん買えるかよ!」
「まぁそれもそうか」
「だろ?」
「でも新八くんに何かこどもの日らしいことしてあげたいなー」
「俺には?」
「とっくに成人過ぎたマダオが何言ってるの」
「ぶぅー」
「(可愛いなー…)そうだ!みんなで散らし寿司作ろうか!」
「何で散らし寿司」
「ゴールデンウイークどこも連れて行ってあげられなかったんだし今日くらいみんなで何かしたいじゃん!」
「……。海老とか高いもんは買えねぇぞ」
「銀ちゃん!あなたは新八くんと神楽ちゃんの立派なお父さんだよ!」
「お父さんじゃねぇぇぇえ!!!!」
ガラガラ
「「ただいまー!」」
「「おかえりー」」
万事屋一家のこどもの日
090502~0601