現パロ


「ケーキ受けとって来ましたぜー」

「お帰りー」



みんなで集まって誰かの家でクリスマスパーティーみたいなことをするのは毎年のこと
今年はトシの家ですることになった
トシの家は炬燵が無くてホットカーペットに暖房
別にこれでも暖かいから私はいいけどさっきまで近藤さんが炬燵に入りたいと騒いでいた
総悟はじゃんけんで負けたのでこの寒い中予約していたケーキを取りに行く係に任命された
そして渋々取りに行って今無事帰還
その間トシはテレビを見ていて私と退は地味に蜜柑を食べながら世間話をしていた



「あー寒かった」

「よーしこれで全員揃ったな!」

「あ、待って待って!伊東くんは?」

「呼んでやせん」

「なんで!」

「別にいいじゃねーか毎年俺らだけでやってんだろ」

「もうっ!またそうやって伊東くんだけ仲間外れにする!伊東くんだって今年できた友達でしょうが!」

「いいってマジで!俺アイツとウマ合わねぇし」

「土方さん、あいつ聞いてませんよ」

「あ?」

「あ、もしもし伊東くん?」

「おいっ」

「今トシん家でクリスマスパーティーやってるんだけど伊東くんも来ない?」

「無視かよ」

「うん、うん、わかったーはーいバイバーイ」

「伊東なんて言ってた?」

「30秒で来るって」

「どんだけ誘われて嬉しいんだよ」

「あ、俺達プレゼント交換するけど伊東持ってないよね?どうすんの」



毎年私達はプレゼント交換をしている
一人一人に買ってたらお金がかなりいるで一人一つプレゼントを買って、ソレをこのパーティーを初めてやったときに総悟が作った箱に入れる
その箱には手が突っ込める穴が空いていてじゃんけんで勝った人から順に手を突っ込んでプレゼントを引いていく
これでランダムにプレゼントが行き渡る
たまに自分の引いちゃったりするけど



「大丈夫大丈夫!お兄ちゃんにあげようと思ってたプレゼントあげないことになったから私が二つ提供するよ」

「何ィ!?ダメだぞそれは!それは兄ちゃん悲しむぞ!妹から貰えると思ってたプレゼントを貰えなかったら寂しいぞ!お妙さぁぁぁあん!なんで俺にはプレゼントくれないんだぁぁぁあっ!!!」

「後半関係ねぇだろ」

「お妙さぁぁぁあん!!!」

「うるせェェェエッ!!!」

「なんで兄ちゃんにプレゼントあげねぇんでさァ」

「お兄ちゃん先月くらいに彼女出来たから大好きな彼女から貰えればそれで充分なんだって」

「ふーん…俺にあんたみたいな可愛い妹がいたら彼女がいてもプレゼント貰いたいけどねィ」

「ふふふ、総悟ったら何言ってるのよ」



ピーンポーン



「あ、来た」

「早ッ!!」

「山崎出ろ」

「俺!?ここ土方さん家…」

「いいからさっさと出なせェ」

「いった!なんで蹴るんですか!…ったくもう!」



退は総悟に蹴られたお尻を摩りながら玄関に向かった
可哀相に…


戻ってきた退の後ろにはやっぱり伊東くんがいた



「伊東くんいらっしゃい!」

「あ、あぁ…お邪魔します」

「いらっしゃいってここ俺ん家」

「汚ねぇとこですけどまぁ適当に座って下せェ」

「だからここ俺ん家なんですけどォォオッ!!??」



叫ぶトシを無視して伊東は退の隣に座った(ちなみに退は私の隣に座っている)




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